深田恭子が明かす、『ルパンの娘』撮影の裏側 「実はすごく真剣に撮っている」

深田恭子が明かす『ルパンの娘』の裏側

 警察一家と泥棒一家の許されない恋を描く木曜劇場 『ルパンの娘』(フジテレビ系)が放送中だ。

 累計発行部数10万部を超える横関大の同名小説(講談社文庫刊)を連続ドラマ化した本作は、『翔んで埼玉』の武内英樹が監督、徳永友一が脚本を手がけ再タッグを組むラブコメディ。

 今回、泥棒一家“Lの一族”の娘で、家族の誰よりも盗みの才能を持つものの家業を継ぐことを拒み、普通に生きていくため図書館司書として働く主人公の三雲華を演じる深田恭子にインタビューを行い、役作りや撮影の様子を語ってもらった。

「こんなに見どころ盛りだくさんの作品ってないかも」

ーー泥棒スーツを着ている時と、着ていない時で役の雰囲気がガラッと変わっていますが、衣装に身を包むことでスイッチが入ったりするものなのでしょうか?

深田恭子(以下、深田):今回の役は特にあります。泥棒スーツを着た時に口調が変わったりするので「ここで会ったが運の尽き、あんたが犯した罪、悔い改めな」という決め台詞が毎回あるんですが、マスクをしていないと恥ずかしくて言えないですね(笑)。コスプレというよりは武装という感じで、衣装を着ることによって演じられているように思います。

ーー本作ではアクションも披露していますが、トレーニングなどは?

深田:でき上がったものを見ると自分がすごく動ける人になったような気持ちがするんですけど、撮影は、マスクをして、イヤホンもするんです。その上、手袋もすると、視界も悪くあまり音も聞こえない状況なのですごく難しいです。なかなか練習のようには行かず、撮影は苦戦しております。

 アクションといっても私は攻撃する側じゃなくて、一応暴力はふるっていないという体なんです。相手の手で相手を殴ったり、避けたりという風になっています。毎回最後に「Lの手刀」というのをやるんですが、アクション指導の方に「この軌道でお願いします」と言われても、自分が動いている感覚と見えている感覚が違ったりして、結構勢いにまかせてやってしまっています。

ーー深田さんから見たこの作品の魅力は?

深田:こんなに見どころ盛りだくさんの作品ってないかもしれないです(笑)。「みなさんついてきてください!」というようなテンポの良さと、コメディなんですけど、みんな大真面目に取り組んでいるので、その姿を面白おかしく見ていただけたらなと思います。私たちは本読みや撮影を楽しみながら作った作品なんですが、視聴者の方が平日の夜についてこれるのかは不安です(笑)。ただ見終わった後に爽快感がありますし、サカナクションさんの「モス」という曲のおかげでさらにテンポアップして楽しんでいただけると思っています。

ーー作中にはミュージカル要素までありますね。

深田:私も踊りまではいかないんですけど、一緒に歌ったりしています。でも大貫(勇輔)さんがプロのダンサーなので、一緒になって参加したい気持ちもありますね。実は前から、歌ったり踊ったりしてみたかったので、ほんの少しずつ挑戦できているのは楽しいです。

ーー三雲華というキャラクターに共感する部分はありますか?

深田:華は、「自分は普通だ」とか「普通に生まれたい」と言っているんですが、全然普通じゃないので、なかなか共感しづらいです(笑)。共感できないというより、こんな人いないんじゃないかなと思います(笑)。和馬との恋愛も、いけないことをして怒られるよりは、いいことをして褒められたいなと思ってしまうので、共感しづらいです。

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