山田裕貴の人間くささがにじみ出る名演 『なつぞら』なつと雪次郎の強固な友情

山田裕貴の人間くささがにじみ出る名演 『なつぞら』なつと雪次郎の強固な友情

 出演者が『なつぞら』(NHK総合)ならぬ『ゆきぞら』とまで言うほど、雪次郎(山田裕貴)が翻弄される第17週。7月26日放送の第101話では、雪次郎が失意の底に叩き落とされた。

 蘭子(鈴木杏樹)の家で、蘭子に好きだという気持ちを伝えた雪次郎。虻田に新しい劇団を作ろうと誘われていたことも明かし、「新しい劇団を作るなら蘭子さんと作りたいんです」と止まらない気持ちをぶつける。

 だが、その告白に返ってきた言葉は思いもよらぬものだった。大きく高笑いをし、「あなたの演技は最悪だった」、「気持ち悪いったらありゃしないわ」、「アマチュアはアマチュアらしくね」と心ない言葉を浴びせる蘭子。まるで舞台上のように、罵声を何発も打ち込んでいく。

 しかし、雪次郎が去ったあと蘭子は号哭する。ワインをくゆらせ後ろ姿を震わせる姿は朝ドラならぬ昼ドラのようであった。

 失意の中、雪次郎は風車を訪れる。お酒を注文する姿に何かを感じ取るなつ(広瀬すず)。結局朝まで雪次郎はやけ酒に溺れる。親の反対を押し切ってまで、演劇の道に進んだ雪次郎にとって、蘭子はその原体験そのものだったのだ。憧れの存在に「あなたとはもう何も一緒にできない」と言われるということは表現者として絶望の淵に叩き落とされたも同然だろう。

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