『凪のお暇』現場の中村倫也は“空気を作る”人? 黒木華「歌いながら入ってきたり」
ここで、ドラマのキーワードとなる“空気を読む”にかけて、3人の中で“一番空気を読まないのは誰か”を指さして発表することに。「せーの」の呼びかけと同時に3票を集めたのは中村。高橋が「倫也くん、自分でおっしゃっていたんで。僕、すごく喋っちゃうんです。こうやってどんどんみんなが離れていくって」と暴露すると、中村も「そうなんです、最初は話してくれるんです。だんだん……(上目遣いで後ずさり)」と受け入れつつ、「そんな反応も好きなんです」と、KYキャラの確立にしたり顔だった。
一方で、同じく中村を指さした黒木は「空気を読むというよりは、作っていかれる方。待っている間も話しかけてくださったり、歌いながら入ってきたり、大体眠そうな顔して入ってくるんですけど……」と明かすと、中村は「それは、もとの顔かもしれない」と照れ笑い。さらに黒木は現場のチームワークの良さを語り、「全然違うのに、おふたりがまとう雰囲気が似ている。現場でも、がんばらなくていい感じが落ち着く」と話した。
すると中村も「おふたりも似ている。さっきから、ここにバミリ(立ち位置の目印)があるのに、後ろにどんどん離れていく」と指摘。ところが黒木と高橋から「(3人の)顔が見えるようにと思って」とあえてズレて立っていたことが告げられると、中村は「僕はやっぱり空気が読めてないんだ」とぼやき、会場は大爆笑だった。
その中村は、撮影中の失敗談について「現場で遊んでいるモノマネがスベっている」と、自虐トーク。とっておきのモノマネとして「寝起きのハムスター」を披露し、なんとも言えない眼差しでハムスターを表現すると、キャスト、会場も手を叩いて大爆笑。中村も「これです。あははは」と嬉しそうだった。
また高橋は、凪に対して「だからナメられてるんだよ」と放つ場面のリハーサルの際、女性スタッフが「思いっきり、引いていく音が聞こえた。役でやっているけど、思ったよりショックで『なんだよぉ』って言っちゃいました」と回顧。MCが「会場の女性も、慎二には引いているかも」と言うと、「キュンキュンしてる顔してるぜ?」と中村。かたや高橋も「引いてるんだとしたら、のぞむところだよって話。どんどん闇の部分が出てくるので、どんどん引かれていこうと思う」と意気込んだ。
舞台挨拶には宣伝大使のIKKOも登場し、「すべての世代に見てもらいたい、現代のドラマ」と絶賛。あまりに流暢にトークを展開するIKKOに、中村は「肺活量すごいですね」と感心しきりだったが、IKKOが「今日はかなり緊張していたんですよ。存在感のある3人にお会いして」と話すと、ジワジワと笑いが。耐えきれずに中村が「3人に勝ってますよ、個人で」と本音をこぼすと、IKKOは「どんだけ~!」とおなじみの返しで沸かせ、キャスト、会場そろって「おいとま~!」とIKKO節を唱和する一幕もあった。
(取材・文=nakamura omame)
■放送情報
金曜ドラマ『凪のお暇』
TBS系にて、7月19日(金)スタート 毎週金曜22:00~22:54放送
出演:黒木華、高橋一生、中村倫也、市川実日子、吉田羊、片平なぎさ、三田佳子、瀧内公美、大塚千弘、藤本泉、水谷果穂、唐田えりか、白鳥玉季、中田クルミ、谷恭輔、田本清嵐、ファーストサマーウイカ
原作:コナリミサト『凪のお暇』(秋田書店『Eleganceイブ』連載)
脚本:大島里美
演出:坪井敏雄、山本剛義、土井裕泰
プロデューサー:中井芳彦
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/NAGI_NO_OITOMA/