『なつぞら』岡田将生、朝ドラの“寅さん”に? 広瀬すずの兄として、これまでにない一面も

『なつぞら』岡田将生、朝ドラの“寅さん”に?

 昨年放送の『昭和元禄落語心中』(NHK総合)では、主演として色気ある人気落語家を演じていた岡田将生。森繁久彌をリスペクトし、どこか“フーテンの寅さん”をも思い起こさせる咲太郎の立ち振る舞いは、存在感を放ってきたこれまでのキャリアに、兄としての優しさと少しのコミカルな演技が入り混じった、岡田にとってありそうでなかった役柄だ。今はなつにとって後ろめたい立場にいる咲太郎だが、数少ない親族として、柴田家とは違った角度からなつを支えていくだろう。なつにとって柴田家がもう一つの家族としてあるように、咲太郎にとっても母親代わりの女性・岸川亜矢美(山口智子)が今後登場する。彼女の前ではまた新たな咲太郎の表情が見られるはずだ。

 第4週では十勝の夏、第5週では新宿が舞台となったが、第6週「なつよ、雪原に愛を叫べ」では打って変わって季節は十勝の冬へ。なつを正真正銘の家族にするため、泰樹(草刈正雄)は照男(清原翔)に「お前、なつと結婚しろ」と衝撃の一言を告げるラストとなったが、第6週ではなつを巡る天陽(吉沢亮)と照男の恋路がスキー大会を舞台に描かれる。ゲレンデを溶かすほどの熱い恋愛は、果たして生まれるのか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人/岡田将生、吉沢亮/安田顕、音尾琢真/小林綾子、高畑淳子、草刈正雄ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/

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