『東京独身男子』は学びの多いドラマに? 高橋一生×斎藤工×滝藤賢一、“AK男子”三者三様の魅力

『東京独身男子』は学びの多いドラマに? 高橋一生×斎藤工×滝藤賢一、“AK男子”三者三様の魅力

ユニークさとセクシーさのバランスが絶妙な斎藤工

 表現の幅を広げていける人という意味では、本作でバツイチの審美歯科クリニック院長・三好玲也(37歳)を演じる斎藤工も負けてはいない。俳優としての活躍に留まらず、映画監督、写真家としての活動、最近ではお笑いのセンスにも評価が高まる。

 高橋一生の声に男の色気を感じるという人は多いが、斎藤工もまたセクシーな要素を兼ね備えている。

 普通の“歯医者さん”ではなく、審美歯科クリニック院長という役柄の設定も妙に納得。人の心の奥底を覗きこむようなセクシーな目をした男がモテないはずがない。

 2014年のドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)でそのセクシーな容姿が注目されたが、サービス精神旺盛なところ、懐の深さには驚かされる。初の長編監督作『blank13』(2018年)に主演したのが高橋一生で、斎藤とは兄と弟を演じていたが、映画を通しで斎藤が独特の視点で家族、笑い、人生についてとらえ、それを表現していこうとしていることを感じた。彼もまたバランス感覚に優れた、ユニークな個性の持ち主なのだ。

実生活では“KD男子”の滝藤賢一

 一方、滝藤賢一が演じる岩倉和彦(45歳)は、大手弁護士事務所のボス弁。太郎と三好にとっては“よき兄貴”的な存在として描かれる。同じ弁護士でも、そのポジションによって格差は生じているようで、経営を担うボス弁と呼ばれる弁護士はいわゆる勝ち組のようだ。

 記憶に新しいところで、滝藤は3月に最終回を迎えた日曜劇場『グッドワイフ』(TBS系)では正義感が強い東京地方検察庁特別捜査部員の佐々木達也を印象的に演じた。2018年放送のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』では、愛情豊かな優しいお父さんの顔を見せ、同年ドラマ『探偵が早すぎる』(日本テレビ系)では、犯罪を未然に防ぐユニークな探偵を演じている。

 シリアスからコメディまで幅広い作品で活躍し、実生活では「AK(あえて結婚しない)男子ではなく、KD(子だくさん)男子」(本人談)。愛妻家の、良いパパであることでも知られる滝藤が、どんな独身貴族ぶりを見せてくれるのか楽しみだ。

 結婚しようと思えばできる“あえて”結婚しない男子というのは、経済的基盤があることが前提となっている。やりがいのある仕事があって、お金があって、健康で友だちもいる。そのうえ、高い家事能力と最新の家電、没頭できる趣味もあれば結婚しなくても充実した毎日を過ごせるという。果たして彼らは変わっていくのか、それとも変わらないままなのか。価値観が多様化する現代において、視聴者にとっても学びの多いドラマになりそうだ。

■池沢奈々見
恋愛ライター、コラムニスト。

■放送情報
土曜ナイトドラマ『東京独身男子』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:15~0:05放送
出演:高橋一生、斎藤工、滝藤賢一、仲里依紗、高橋メアリージュン、桜井ユキほか
脚本:金子ありさ
音楽:河野伸
演出:樹下直美、タナダユキほか
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)岡美鶴(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式Twitter:https://twitter.com/AKDanshi
公式Instagram:https://www.instagram.com/akdanshi/

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