『ラジエーションハウス』広瀬アリスの演技力が光る 患者との出会いを通した成長物語に

『ラジエーションハウス』広瀬アリスの演技力が光る 患者との出会いを通した成長物語に

 『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~ 』(フジテレビ系)第4話は、主題歌を務めるMAN WITH A MISSIONの楽曲「FLY AGAIN」がテーマになっており、挿入歌にはアレンジを加えた「FLY AGAIN 2019」が使用された。

 放射線技師の新米である裕乃(広瀬アリス)は、思うようにいかない自身の仕事に悩んでいた。そんな中、技師長の勧めで出席したカンファレンスで、坂元美月(山本舞香)という肩を痛めている患者に出会い、なんとか治してあげられないかと奔走する。杏(本田翼)や唯織(窪田正孝)の力を借りてなんとか原因を突き止め、治療の糸口を見つけた裕乃は、そこでやっと自信を取り戻すのであった。ゲストで登場した山本舞香は7月19日公開予定の映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』に窪田正孝とともに出演しており、本作は二度目の共演となった。

 第4話は楽曲をテーマにした題材と裕乃の過去を絡ませ、裕乃がラジエーションハウスの中で成長していく様子が描かれた。裕乃は過去にバスケをやっていて、自身のミスでチームを県大会に連れて行けなかった後悔を忘れられないでいた。そんな時に患者として来院した坂元の、ラストライブを思い切りやりきりたいという想いは、「FLY AGAIN」という曲を介して裕乃の過去とリンクする。そして裕乃が“仲間”という存在に対して抱いていたコンプレックスは、技師長の言葉やラジエーションハウスのメンバーの絆によって解消されていくのであった。

 裕乃は要領が悪く、経験値もない、真っ直ぐすぎて医療の現場にはなかなか馴染めずにいた。そんな不器用な裕乃の姿を演じる広瀬アリスは苦々しい顔で、そのいっぱいいっぱいさはあまりに生々しくて、思わずこちらまで苦しくなってしまう。しかし裕乃は、最後には自分の仕事やコンプレックスと向き合い、苦しみから解放されるまで努力をやめなかった。もちろんそれには、技師長である小野寺(遠藤憲一)を始めとするラジエーションハウスのチームのサポートがあってのこと。心が晴れた裕乃を演じる広瀬アリスは、満面の笑みを浮かべる。その屈託のない笑顔は、思わず涙を誘うほど輝いていた。誰かが真摯に仕事と向き合い、山を乗り越えていく様子を間近に見たようで、思わず心があたたかくなる物語であった。1人の新米放射線技師の成長物語を描くにあたり、広瀬アリスの演技力が光る回だったのではないだろうか。

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