マーゴット・ロビー続投のスピンオフ作は大暴れに期待? ハーレイ・クインの歴史と魅力を振り返る
数あるアメコミ映画の女性キャラの中で、断トツの人気を誇るのがハーレイ・クインでしょう。映画『スーサイド・スクワッド』でマーゴット・ロビーが演じ、そのビジュアルとぶっとんだ性格で多くのファンを獲得しました。ハロウィン等でこのキャラのコスプレをする女性も増えています。
しかし彼女は正義のヒーロー側ではありません。ヴィラン(悪役)なのです。バットマンの宿敵・ジョーカーの相棒(恋人)であり、彼によって作り出された女ジョーカー的存在。元々はハーリーン・クインゼルという心理学者であり、サイコパスとして収監されていたジョーカーを診察していましたが、逆に彼にとりこまれ悪の道に走りました。ジョーカー自身、犯罪は究極のジョークと考えており、狂気と笑いが入り混じった残酷な劇場型犯罪を仕掛けてきます。ハーレイ・クインも道化をイメージした衣装、メイクでショウアップされた犯罪でバットマンたちを襲います。
意外なことにハーレイ・クインはコミック原作ではなく、90年代に作られた「バットマン」のアニメ・シリーズで生み出されたオリジナル・キャラ。そこで人気が出てコミックの方にも登場します。アニメ世代を意識したキャラといえるかもしれません。映画もマーゴット・ロビー版ハーレイ・クインがあまりにキュートでかっこよかったので、再登場を望む声が多くいくつかの企画が発表されたのですが、まず2020年2月7日にハーレイ・クインを主役とした『Birds of Prey』が全米公開されます。このBirds of Preyというのは猛禽類という意味ですが、DCコミックの世界ではバットガールらによる女性ヒーロー・チーム。このコミックを元にしたTVドラマ・シリーズも作られており『ゴッサム・シティ・エンジェル』のタイトルで日本でも紹介されました。