ほぼ全てのシーンに手書きを採用 『スパイダーマン:スパイダーバース』キャラクタースケッチ公開
3月8日に全国ロードショーされる『スパイダーマン:スパイダーバース』のキャラクタースケッチが公開された。
第91回アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされ、第76回ゴールデングローブ賞ではアニメーション作品賞、第46回アニー賞では長編アニメーション作品賞をはじめ計7部門で受賞を果たした本作は、新たなるスパイダーマンの誕生を描くアニメーション映画。
主人公は、頭脳明晰で名門私立校に通うニューヨーク、ブルックリンの中学生のマイルス・モラレス。彼はスパイダーマンだが、そのその力を未だ上手くコントロールできずにいた。そんなある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。その天地を揺るがす激しい衝撃により、歪められた時空から集められたのは、全く異なる次元=ユニバースで活躍する、様々なスパイダーマンたちだった。
今回公開されたのは、主人公マイルス・モラレスのキャラクターの特徴や、本作の世界観を生み出すために描かれたキャラクタースケッチやアート計5点。「これまでのアニメーションのルールを曲げて、全く新しい現実を作り出すことを目指した」と製作者自身が語る本作は、複数の線を書き込むハッチングと言われる作業や、コミックブックのザラつきを表わすための“ドット”や“スクリーントーン”を加える作業に、あえて“手書き”を採用。まるでコミックブックをめくるような全く新しい感覚でアニメーションを描き出すことに成功している。
「我々は現代的な3DのCGアニメーションツールを使用しているが、すべてのアーティストに覚えておいてほしいのは、すべてのフレームが何かのイラストレーションであること。“人間の手”というものを、この素晴らしいテクノロジー革命の頂点に再び戻したかったんだ」という製作・脚本のフィル・ロードが語るように、その製作の裏側の苦労の一部を垣間見ることができる。
■公開情報
『スパイダーマン:スパイダーバース』
3月8日(金)全国ロードショー
製作:アヴィ・アラド、エイミー・パスカル、フィル・ロード&クリストファー・ミラー、クリスティーナ・スタインバーグ
監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
脚本:フィル・ロード、ロドニー・ロスマン
日本語吹き替えキャスト:小野賢章(マイルス・モラレス/スパイダーマン)、宮野真守(ピーター・パーカー/スパイダーマン)、悠木碧(グウェン・ステイシー/スパイダーグウェン)、大塚明夫(スパイダーマン・ノワール)、吉野裕行(スパイダー・ハム)、高橋李依(ペニー・ パーカー)、玄田哲章(キングピン)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:spider-verse.jp