坂口健太郎×川口春奈の凸凹コンビが誕生  『イノセンス 冤罪弁護士』は弁護士チームの個性が魅力に

坂口健太郎×川口春奈の凸凹コンビが誕生  『イノセンス 冤罪弁護士』は弁護士チームの個性が魅力に

 冤罪事件とその冤罪を背負ってしまった者たちの悔しさや悲しみに迫ったドラマになるのであろう本作は、基本的にはシリアスにストーリーが展開していくので、ともすれば暗いトーンが続いてしまう。しかし、自由奔放な拓と、彼に振り回されながらもまっすぐな物言いが光った楓の“凸凹コンビ”によって、緩急のあるストーリーが紡がれていった。

 本作の注目すべき人物は、拓と楓だけではない。冤罪事件を取材する番組ディレクター・有馬聡子(市川実日子)や拓専属のパラリーガルで、一児の母でもある城崎穂香(趣里)に、拓を温かく見守る湯布院和人(志賀廉太郎)、大規模な科学実験で拓を手伝う、どこかしら影を感じる秋保恭一郎(藤木直人)ら弁護士チームのメンバーなど、第1話では一人ひとりの個性が強く表れていた。まだまだ彼らの一面だけを見ているという印象は拭えないが、拓が冤罪事件に固執する理由なども含め、今後の展開で彼らの新たな側面が徐々に明らかになっていくのかもしれない。

 また本作は、被疑者の弁護依頼からチームによる調査、実証実験を経て冤罪の容疑を晴らすという、一連のプロットが固定された一話完結のドラマ。一話一話のトーンを決定づけるゲスト出演者にも注目したいところだ。今回は、夫婦役を演じた吉田栄作と中島ひろ子が冤罪の悔しさを噛み締めるように体現し、冒頭の問いかけにしっかりと重みを加えていたように思う。拓が放った「僕には(真実は)わかりません。だから調べてるんです」という言葉の裏には、父親との確執も垣間見える。拓が、今後どれだけ見逃されていた真実を見つけることができるのか。その可能性に注目したい。

■原航平
編集/ライター。映画、ドラマ、演劇など、とにかく物語と役者に興味津々。大学時代の卒業論文の題材は「疑似家族を描く日本映画について」。
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■公開情報
土曜ドラマ『イノセンス~冤罪弁護士~』
日本テレビ系にて、2019年1月19日(土)スタート(初回15分拡大スペシャル)
出演:坂口健太郎、川口春奈、藤木直人、趣里、杉本哲太、市川実日子、志賀廣太郎、小市慢太郎、正名僕蔵、赤楚衛二、草刈正雄
脚本:古家和尚
音楽:UTAMARO Movement
音楽プロデュース:岩代太郎
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:荻野哲弘、尾上貴洋、本多繁勝(AXON)
演出:南雲聖一、丸谷俊平
制作協力:AXON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/innocence/

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