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岡田将生と成海璃子が築いた確かな絆 『昭和元禄落語心中』“未練”が命を繋ぐ

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 助六(山崎育三郎)とみよ吉(大政絢)の死について真相を語ろうとしない八代目有楽亭八雲(岡田将生)。12月7日に放送された『昭和元禄落語心中』(NHK)第9話では助六とみよ吉の愛娘である小夏(成海璃子)と八雲のふたりの絆が描かれた。

 小夏と与太郎(竜星涼)の間に信之助が生まれ、八雲の家にもあたたかな空気が流れるようになった。落語の虜になりながらも、落語に振り回され続けてきた八雲の人生。「落語と心中する」と自分の芸を後世に残そうとはしなかったが、与太郎が来てから助六との果たせなかった約束への未練を思い出し、与太郎を立派な真打に育て上げた。

 八雲の葛藤を軸にしながら、落語を介して未練や嫉妬、生と死などをテーマに描かれていた本作だけに、八雲と与太郎と小夏と松田(篠井英介)、そして信之助という家族全員で食卓を囲む画にはグッとくる視聴者も多かっただろう。

 与太郎と小夏と信之助が3人で記念写真を撮るシーンも、幸せな家庭を象徴していた。小夏の白無垢姿に感動する与太郎。だが、小夏の前にみよ吉の亡霊が現れる。幸せな時間はほんのひと時であり、過去のしがらみからは逃れられない。本作では幾度となくこの“過去のしがらみ”が描かれてきた。

 男に色を売って生きてきたみよ吉を母親として認められなかった小夏は、自分自身も与太郎のことを利用しているだけではないのかと悩んでいた。しかし与太郎の馬鹿正直な性格とまっすぐな思いを受け止め、幸せな家庭を築こうとしていた。それを憎むのか、祝うのか。みよ吉は事あるごとに小夏の前に現れる。

 そして、助六の亡霊もまた、八雲の前に現れる。落語とともに死ぬと決めていた八雲だったが、小夏がいるから死ぬことができなかった。自分が全ての責任を背負い込み、墓まで持って行こうとしていた。しかし、そのことで小夏は悩み苦しんでいた。八雲は「噺家ってのはダメだねえ。いつもいつもてめえのことばっかりで」と後悔し、それを諭すように助六が現れる。八雲の心にある弱い部分が現れたとき、助六は姿を見せてきた。

 八雲は時の流れとともに自分に来る老いも感じ始めていた。手が震え、噺が思い出せない時もあり高座にあがる頻度も少なくなっていた。そんな中、久しぶりに与太郎との親子会に挑んだが、八雲の前に今度はみよ吉が現れる。

      

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