稲垣吾郎、二階堂ふみについて「衝撃を覚えました」 映画『ばるぼら』製作発表で互いの演技語る

稲垣吾郎×二階堂ふみ『ばるぼら』会見

 手塚作品の思い出を聞かれた稲垣は、「子供の頃から拝見させていただいたり、昔に舞台で『七色いんこ』をやらせていただいたこともありました。手塚作品で育ってきたようなものなので光栄です」「その中でも『ばるぼら』のような作品をやらせていただくというのは、自分にとっても新しい挑戦だし、今のこのタイミングじゃなきゃなかなか演じられない役なのかなと思ったり、すごく感慨深いものもありました」「愛がむき出しになった僕を楽しんでいただけるんじゃないかと思います(笑)」と明かした。

 二階堂は手塚作品について「私は幼少期の頃に、父が手塚治虫作品が好きで『アトム』とかは子供の頃はワクワクしてポップで面白いものというイメージがあったんですが、そのあと『火の鳥』や『ばるぼら』を読むと、宇宙のことを考えだすと怖くなるような感覚に似たものを感じました」「現場では、スタッフの方と『これは黒い部分の手塚先生だよね』という話をし、みんなで考えながら答えを探していっているような感覚でした」

 共演を務めたお互いの印象を聞かれ、稲垣は「二階堂さんとは初めてご一緒させていただきました。初めてスクリーンで見たときは衝撃を覚えたので、今回共演することができてすごく嬉しかったです。二階堂さんならではの“ばるぼら”を演じてくださって、もう“ばるぼら”に会えなくなっちゃうのかなと寂しくなってしまいますね(笑)」と述べ、二階堂は「稲垣さんは物心ついた時からずっとテレビで拝見していた方だったので、現場でお会いすると不思議な感じでした。稲垣さんは文学を感じる方というか、初めて難しい本を手に取った時のような感覚になります。知りたいって思うけど、自分がまだ大人になりきれていない部分を感じさせるような方で、勉強になることももちろんありますし、お芝居を一緒にさせていただくと、自分の中に眠っている“ばるぼら”を呼び起こされるようでした」と語った。

(取材・文・写真=島田怜於)

■公開情報
『ばるぼら』
2019年全国公開
監督:手塚眞
主演:稲垣吾郎、二階堂ふみ
(c)2019 Barbara Film Committee

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