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水野美紀、“鬼”になる 『あなたには渡さない』木村佳乃に向ける激しい敵意

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 11月10日にテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』の第1話が放送された。原作は連城三紀彦の『隠れ菊』。舞台を現代に置き換えてリメイクされた今作は、普通の専業主婦だった上島通子(木村佳乃)の前に、“夫の愛人”と名乗る女性・矢萩多衣(水野美紀)が現れることで始まる、激しく濃厚な大人のラブサスペンスだ。通子の夫・旬平(萩原聖人)や通子の兄の友人で通子に秘かに想いを寄せる笠井(田中哲司)を巻き込み、女と男の壮絶な修羅場が期待される。

 20年間普通の専業主婦として過ごしてきた木村演じる通子と、彼女の目の前に現れ「ご主人をいただきにまいりました」と発した水野演じる多衣の対比が印象的な第1話だった。平凡な日常をあっという間に壊される通子の絶望と、6年間通じ合った男を手に入れた多衣の余裕は、今後発展するドロ沼劇を容易に想像させる。

 通子は料亭の御曹司である夫・旬平と結婚しながらも、料亭に関わることなく20年間「家庭を守る堅実な専業主婦」の役目を全うしてきた。夫に頼まれ、夫が世話になっている酒造会社の社長を迎えることになった通子。そんな彼女の前に現れたのが多衣である。多衣は通子と出会った直後から意味深な言葉ばかりを口にする。多衣の言動の真意を理解できない通子の表情を見て、早くも勝ち誇ったような表情を浮かべる水野に不穏な空気を感じとった視聴者も多いことだろう。多衣は昨年亡くなった料亭の女将の話を始める。夫の母親と折り合いが悪かった通子にとって、多衣が話す義母の姿は全く別人に感じられるものだった。いよいよ通子が多衣への不信感をあらわにするとき、多衣は言う。

「ご主人をいただきにまいりました」

 この丁寧な口調でありながら強い執念に満ちた台詞を、水野は飄々と発する。多衣は、旬平と共に過ごした夜のことを悪びれもなく話し、当然通子は怒りをあらわにする。そんな通子を「怒ると怖いのね」と軽くあしらう多衣。余裕ある表情を崩すことなく、それでいて正妻・通子を牽制するほどに強い旬平に対する執念を感じさせる水野の演技には恐ろしささえ感じる。

 夫の不倫を知り、打ちひしがれる通子。しかし「後ろを振り向かない」という彼女の性格が、この愛憎劇を盛り上げていく。夫と対面し、夫の口から不倫について語られた通子は涙を流すも、その表情からは凛とした強さが滲み始めていた。

      

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