木村佳乃×水野美紀、壮絶な演技バトルに注目 『あなたには渡さない』激しい愛憎劇の幕開け
テレビ朝日系土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』が本日11月10日よりスタートする。ごく普通の専業主婦だった上島通子(木村佳乃)の目の前に、現れた夫の愛人・矢萩多衣(水野美紀)。料亭の御曹司であり、板長も務める通子の夫・旬平(萩原聖人)、通子に恋心を抱く笠井芯太郎(田中哲司)を巻き込み、女同士の壮絶なバトルが期待される今作。激しくも美しい愛憎劇の見どころを紹介したい。
1996年に新潮社から刊行された連城三紀彦の小説『隠れ菊』を現代版にリメイクした本作は、連城三紀彦ならではの美文体と叙情的な描写から溢れ出る女性の強さが魅力だ。主人公・通子は、旬平と多衣の不倫、料亭の倒産など、20年間守り続けてきた平穏な日常を一度に奪われてしまう。しかし通子は持ち前の勝気な性格と前向きさを活かし、たくましく人生を生き抜いていく。
まず見どころとなるのは、木村と水野による壮絶な女同士のバトルだ。平凡な主婦として、20年間夫を影で支えてきた妻・通子の目の前に現れた女性は、夫と6年間も通じ合っていた愛人だった。夫の愛人・多衣は余裕ある表情で、通子の心を打ち砕くような言葉を次々と彼女にぶつける。通子と多衣が対峙するシーンは、まさに「あなたには渡さない」という執念が感じられ、まるで2人の背後に炎が燃えているかのような凄まじさだ。