身近な愛が“小さな奇跡”を生みだす 『義母と娘のブルース』竹野内豊がつないだ母と娘の関係

身近な愛が“小さな奇跡”を生みだす 『義母と娘のブルース』竹野内豊がつないだ母と娘の関係

「俺は、みゆき好きで、勝手にやってただけだから」

 人生で起きる小さな奇跡は、身近な誰かの愛によって生まれているのかもしれない。良一(竹野内豊)がつないでくれた、亜希子(綾瀬はるか)とみゆき(横溝菜帆)の母娘関係もそうだ。誰もがその命のリミットを抱えて生きている。だからこそ、愛する人が少しでも笑顔になれるように、小さな奇跡を積み重ねて生きていくのだ。

 『義母と娘のブルース』(TBS系)第6話。誰もが願った家族3人で過ごす幸せな日々は、無情にも終わりを告げる。精いっぱいの闘病を続けてきた良一が、無情にもこの世を去ったのだ。「亜希子さんとみゆきは真っ白なドレス。僕は黒いタキシード」と言っていた矢先のことだった。亜希子とみゆきは黒の喪服、そして良一は白装束。白と黒の真逆な服装が際立つのも、良一が亜希子とみゆきを幸せにしたいと思って、嬉しい提案をしたからこそ。その愛しい時間が、悲しみのコントラストを一層強める。

 亜希子と良一の間には、確かに愛情が芽生えていた。だが、亜希子は涙一つ流さない。それどころか、葬儀というミッションの成功を目指してテキパキと動いてしまう。これは元キャリアウーマンの性というよりも、亜希子の中で感情に流されないことが、自分を守る戦術のように見えた。愛しているからこそ、強くいたい。取り乱したりすることなく、万全の状態で見送りたい。そんな風に思っていたのではないだろうか。

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