沢村一樹、表と裏の顔のギャップがありすぎる 『絶対零度』深まる井沢の闇
第4話ラストでは、ミハンシステムを前に東堂(伊藤淳史)と山内(横山裕)が井沢について話し出す。バディを組むことも多い山内は「井沢さんという人が分からなくなることがあります」と公安時代に捜査した報復で妻と娘を殺された過去に触れると、東堂が「その話には続きがあります」と切り出す。ミハンシステムに“危険人物”として井沢がリストアップされた過去があること、第1話の冒頭でもあった井沢が叫び声とともに銃口を突きつけるシーンは家族を殺された復讐にあったこと。「井沢範人、彼の殺意はいまだ彷徨ってる。彼から目を離さないでください」と東堂は山内に警告する。
過去の井沢の犯行シーンは、瞳孔が開いた殺人者の表情をしていた。現在の井沢は幾分落ち着きを払っているが、時折現場で見せる危ういオーラには、東堂と同じように恐怖を感じずにはいられない。第5話の予告では、「表と裏の顔にはギャップがありすぎます」「反社会的サイコパスだった」というセリフで次週のゲスト道枝駿佑を中心としたストーリーを端的に説明しているが、第4話と同じように、メインとなるストーリーにもどこか井沢の黒い部分とリンクした展開を感じさせる。“絶対的悪”の存在を投げかける東堂の真意とは。来週でまた井沢の深い闇の実態が見えてきそうだ。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■放送情報
『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:沢村一樹、横山裕、本田翼、柄本時生、平田満、伊藤淳史、上戸彩(特別出演)
企画:稲葉直人
プロデューサー:永井麗子(共同テレビ)
脚本:浜田秀哉
演出:佐藤祐市
制作:フジテレビ、共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/zettaireido/