山田孝之の登場に「仕事を選んだほうがいい」 『コンフィデンスマンJP』キャスト全員が迷走?

『コンフィデンスマンJP』山田孝之に反響

 ところで、今回の仰天ポイントは何と言っても、まさかの山田孝之の登場だろう。天才女医に扮したダー子が執刀して本当にナンシーの体にメスを入れ、コメディドラマとは思えぬ生々しい映像が続く。この手の映像が苦手な方で、途中でチャンネルを変えてしまった方もいるのではないだろうか。ところが実は、山田が演じる“ハリウッドで活躍する特殊造形師”・ジョージ松原の作品だったのだ。


 ニセ手術中の間、タイミング良く心臓を動かすボタンを押し続けていたジョージ松原が、手術台の下からひょこっと現れ、それを知らなかったボクちゃんだけが驚く。「僕は仕事は選ばない主義だから」とにっこり笑顔で言ってのけたジョージ松原に、ボクちゃんが「あんたは絶対に仕事を選んだほうがいい」と真正面から言い放ったセリフは、山田自身のことを言っているようでもあった。山田が全くおかしな風貌で本作に姿を見せたのは、放送終了のほぼ5分ほど前。手術室でダー子の助手役を務めていた五十嵐(小手伸也)が「こいつは、ジョージさんにしかできねぇ仕事だ」と言ったことも、ゲストとしてのこのような登場の仕方は山田にしかできないと当てはまっている気がした。

 『コンフィデンスマンJP』、次回のゲストには内村光良が登場予定。コメディである本作についに国民的お笑いスターの登場とは、もはやヤバい予感しかしない。はたまたどんなネタや罠を仕掛けてくるか、まだまだ予測不能な古沢良太脚本である。「抱腹絶倒」ではすまないだろう。

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。

■放送情報
『コンフィデンスマンJP』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:長澤まさみ、東出昌大、小日向文世ほか
脚本:古沢良太
企画:成河広明
プロデュース:草ヶ谷大輔、古郡真也
演出:田中亮、金井紘、三橋利行
制作・著作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/confidenceman_jp/index.html

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