松本潤と小栗旬の英徳学園が蘇る! 『花男』と『花晴れ』に通ずる“ときめき要素”
『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)が4月17日からいよいよスタートする。舞台は『花より男子』の“F4”卒業から10年後(原作では2年後)の英徳学園。父親の会社が倒産して“隠れ庶民”となった江戸川音(杉咲花)と、大財閥の御曹司・神楽木晴(平野紫耀)、そして、音の幼なじみであり婚約者・馳天馬(中川大志)との三角関係を描く痛快ラブコメディーだ。
『花より男子』といえば、牧野つくし役の井上真央、道明寺司役の松本潤、さらに花沢類役の小栗旬、西門総二郎役の松田翔太、美作あきら役の阿部力の出世作といえる。人気少女漫画の実写化は、原作ファンを中心に批判されることが多い中、一大ブームを巻き起こすほどの大ヒット。なぜ『花より男子』は、これほどまでに視聴者を惹き付けたのか。
『花より男子』通称“花男”は、庶民の牧野つくしと御曹司・道明寺司との格差恋愛を描いた物語。つくしが道明寺、花沢、西門、美作からなるF4との親交を深めながら、道明寺との“ありえない”恋を実らせるシンデレラストーリーだ。一般庶民の女子高生が御曹司と恋に落ちるだけでも十分胸キュンだが、もちろん“花男”の魅力はそれだけではない。
まずあげられるのが、道明寺の母・楓(加賀まりこ)という壁。道明寺家の跡取り息子にふさわしい結婚を策略する楓は、司とつくしの仲を裂くために様々な試練を与える。だが、壁があればあるほど盛り上がるのが恋愛の鉄則。つくしの周囲の人たちへの圧力や、司のニューヨーク行き、社運をかけた婚約の強行といった障害を乗り越えるたび、司とつくしは絆を深めていくのだった。
道明寺のまっすぐな愛に陥落する女性は多いが、“花男”ならではのときめき要素は、F4からのわかりやすい“特別扱い”にもある。F4専用ラウンジで西門&美作に食事をご馳走してもらったり、他の学生たちには声をかけただけで「うるせぇ、ブスッ」と吐き捨てる道明寺から「オレがほしいのはお前だけだ」と言われる優越感といったら。 “自分だけ”という特別扱いは、女子の大好物であることは言うまでもない。
そして、“花男”を語る上で欠かせないのが、花沢類の存在。美しい顔立ちに、他人に興味を示さないクール男子。そんな類が、唯一興味を持ったのがつくしである。類の心の中には、幼い頃から藤堂静(佐田真由美)という憧れの女性がいたが、どんなことにも一生懸命取り組むつくしに惹かれていく。さらにその思いを「やっぱり俺、牧野のこと好きなんだよね?」と、屈託のない瞳で投げかけるのだ。
横柄でありながら純粋でかわいいところもある道明寺司を松本潤、ピンチのときに必ず助けてくれる美少年の花沢類を小栗旬が演じたことで、もともと魅力的なキャラクターがますます魅力的に。そんな2人から同時に愛されるという贅沢すぎる状況を疑似体験できるのが、“花男”最大の魅力だろう。道明寺と類が、つくしを思い本気のケンカを繰り広げるシーンには、「私のために、ケンカしないで!」状態を満喫。ドラマを観た女性の誰もが“牧野つくし”になって道明寺と花沢類の間で揺れ動き、さらには「恋愛するなら西門さんがいい」とか、「結局は、優しくて大人な美作さんが一番いいのでは?」なんて妄想を脳内で延々繰り広げたのだ。