余貴美子は“みんなの肝っ玉母ちゃん” 3度目の朝ドラ『半分、青い。』で見せる明朗快活ぶり
正式なヒロインである永野芽郁がまだ登場していない現在は、子役たちが奮闘し、それらを母親役の女優たちが支えている。だが、余の存在は、鈴愛の母を演じる松雪泰子や、律の母親を演じる原田知世など、ベテラン女優たちをも支えるものにもなっている。
自身の役について余は、『連続テレビ小説 半分、青い。 Part1』 (NHK出版)にて「貴美香先生は、親から受け継いだ町の病院で、お産から耳鼻科、時に悩み相談にも乗る、まるで駆け込み寺のような存在。強力で頼りがいのある人を演じていきたいですね。お産で町じゅうの子どもたちを取り上げているので、きっと生命力にあふれた人」と語っている。キミカ先生の子供たちを見守る目、そしてその母親たちに語りかけるときの声。町の人々に対する彼女の姿を見ていると、朝から優しい気持ちが満ちてくるのだ。
余が朝ドラに出演するのは、『ちゅらさん』(2001)、『純と愛』(2012-2013)に続いて3度目。お転婆な鈴愛やクールな律たちの成長に、彼女が演じるキミカ先生がどのように関わってくるのか、今後楽しみなところである。
■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>
作:北川悦吏子
出演:永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一/佐藤健、原田知世、谷原章介/余貴美子、風吹ジュン、中村雅俊/豊川悦司、井川遥、清野菜名、志尊淳、中村倫也、古畑星夏
制作統括:勝田夏子
プロデューサー:松園武大
演出:田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hanbunaoi/