瑛太と鈴木亮平の熱い関係が話題に 『西郷どん』友情が生んだ名シーン

 1856年(安政3年)、篤姫(北川景子)を御台所とする江戸城への輿入れも果たし、西郷
吉之助(鈴木亮平)は島津斉彬(渡辺謙)らと久しぶりに薩摩へと帰省する。吉之助にとっては3年4カ月ぶりの薩摩。放送でも第8回以来、5週ぶりに薩摩が舞台となる。『西郷どん』(NHK総合)第13回「変わらない友」は、吉之助と大久保正助(瑛太)の“男の友情”を描いた物語。鹿児島の旧加治木町に残る古道・龍門司坂にて撮影された、2人がともに歩み出すシーンは、吉之助と正助の熱い関係性を表した名シーンである。

 正助は、上役である常盤の早崎七郎左衛門の2番目の娘・満寿(美村里江)とめでたく祝言を挙げることとなった。吉祥院にて囲碁をたしなむ満寿は賢い女性だ。天下国家を動かす男となる正助を見越して、「つまらん縁談ならお取り消しになってよかです」と、あえて下手に出ることで正助に祝言を誓わせる。後に、正助の未来を見据え、彼を先に旅立った吉之助の元へと急がせるが、満寿の働きかけがなければ時代は動かなかったのかもしれない。

 江戸や京に出ている間も大久保家を守ってくれる満寿が嫁にきた。そして、吉之助が斉彬に正助がお供することを取り付けてくれた。全ての条件が揃うが、正助は江戸行きを拒む。吉之助が江戸に行っていた3年の間、吉二郎(渡部豪太)をはじめとした西郷家は貧乏に負けず、懸命に生きてきた。薩摩への後ろめたさから正助から出た言葉は「吉之助さぁは変わってしもうた。ずっと遠かとこに1人で行ってしもうた」。しかし、何事も動かねば変わらない。3年前、それを吉之助に教えてくれたのは、江戸行きを支えてくれた正助だった。きっと自身が一番分かっているのであろう。「あー!」という正助の叫びには、葛藤、怒り、迷いが見え隠れしている。

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