武田玲奈が語る、『人狼ゲーム』で味わった“初体験” 「涙が溢れるのも自然だった」

武田玲奈が語る、涙の“初体験”

 『人狼ゲーム』シリーズの最新映画『人狼ゲーム インフェルノ』が、4月7日より公開される。同シリーズは、とある建物に閉じ込められた学生たちが命をかけて、高度な心理戦が要求される推理ゲーム「人狼ゲーム」に挑むサバイバルサスペンスだ。これまで桜庭ななみ、土屋太鳳、高月彩良、小島梨里杏、古畑星夏、浅川梨奈などが主演を務め、若手女優の登竜門とも称される人気シリーズとなっている。ドラマ版『人狼ゲーム ロストエデン』に続き、主演を務める武田玲奈は、本作への出演について次のように語る。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「7作目を数える人気シリーズなので、出演できることがわかったときは素直に嬉しかったです。その反面、歴代の女優さんたちのように、ちゃんと主演を務められるかが不安ではありました。屋内での会話劇が中心でありながら、緊張感のある場面も多いので、演技力が試される作品だと思います。ただ、現場ではシリーズをずっと手がけてきたベテランのスタッフさんも多かったし、共演の方々も同世代だったので、すごくやりやすくて、しっかり演技に集中できました」

 武田が演じる主人公・野々山紘美は、クラスの学級委員であり、一緒に監禁された同級生たちの中でも特に真面目な性格の持ち主だ。武田は、そんな紘美の心境が人狼ゲームを通して変わっていくのを、肌で実感したと振り返る。

「撮影は1ヶ月近くに及び、その間を紘美として過ごしたことで、彼女の心境と自分の心境が重なるような感覚を覚えました。演技をしていて、そういう感覚を得たのは初めてでした。劇中で紘美が悲しんだり、怒ったりしているときは、わたし自身も同じような気持ちになっていたんです。だから、涙が溢れるのも自然だったし、親友との間に溝が生まれたときは本当に辛かった。紘美はすごく真面目な性格で、その分、いろいろなしがらみに捕らわれてしまいがちなんですけれど、目の前で人が死んでいくのを目にするたびに、だんだんと達観して、ある意味では強くなっていくんです。余計な考えを削ぎ落として、合理的になっていくというか。その心境の変化を感じることができたのは、女優として貴重な経験になりました」


 武田の演技は、綾部真弥監督が「歴代人狼女優の中でも特筆の”ナミダの天才”である」と称するほどで、本作に高い緊張感とリアリティを与えている。武田がそこまで演技に集中できたのは、共演者たちの演技の熱量に影響されたところも大きいという。

「劇中では夜が訪れるたびに、誰が人狼かを決める投票があるんですけれど、そこで首の装置が締まって死ぬシーンは、大きな見せ場のひとつです。最初に犠牲になった立花みずき(山地まり)が、かなり振り切った演技を見せてくれたのは、すごく刺激になりました。あのシーンが真に迫ったものだったからこそ、その後の緊張感も高まりましたし、みんな自然と演技に熱がこもっていったのではないかと思います。わたしも感情が昂ぶったシーンでは、無意識に泣いていました。共演の皆さんは本当にお芝居が大好きな方ばかりで、たくさん勉強させていただきました」

 一方、現場での基本的な雰囲気は和気あいあいとしたもので、実際に人狼ゲームをして遊ぶこともあったという。

「わたしが高校生くらいのときから人狼ゲームは流行っていて、休み時間に教室でやったりしていました。同じようなノリで、現場でも人狼ゲームを楽しんでいましたね。普段、嘘をついて相手を騙したりすることって良くないことだけど、人狼ゲームはそこにこそ醍醐味があって、だから非日常的で刺激的なんだと思います。わたしも人狼になったら嘘をつきますし(笑)」

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