黒島結菜、永野芽郁、桜井日奈子……女優ウォッチャー推薦! 夏ドラマ必見の若手たち
7月に入り、いよいよ夏ドラマの季節が始まる。今期のドラマは、今をときめく若手俳優たちの共演作や、90年代のスター俳優たちの久々の主演作が並び、例年にも増してバラエティに富んだラインナップとなっている。その中でも、やはり注目しておきたいところが、ひっきりなしに新しい素質が誕生している若手女優の存在である。
今期の若手女優の大本命は、日本テレビ系土曜21時から放送される『時をかける少女』の主人公に抜擢された黒島結菜だろう。昨年の夏に出演映画が相次いで公開され(参照:「カルピスのCMの女の子」黒島結菜の可能性ーーその演技を支える“色のある透明感”とは?)、今年に入ってからは前クールに放送された『ナイトヒーロー NAOTO』など、ドラマやCMへの出演が絶えない。過去に何度も実写化されてきた本作は、これまで映画では原田知世や仲里依紗、テレビドラマでは南野陽子や内田有紀が主人公を演じてきた。まさにブレイク確実な役柄であるのだ。
また、深夜枠のドラマからも目が離せない。テレビ東京系で金曜深夜に放送される『こえ恋』は、将来性抜群の二人の女優が共演する。昨年の映画『俺物語!!』でヒロインを好演した永野芽郁は、本作でドラマ初主演。1月期に放送された月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で脇役を演じた直後、前述の黒島結菜に替わって若手女優の登竜門とも言えるカルピスウォーターのCMに抜擢された彼女。順調にブレイクの階段を上っているのである。(参照:ネクストブレイク筆頭株か? 『俺物語!!』ヒロインに抜擢された16歳=永野芽郁の魅力)
その『こえ恋』で、永野演じる主人公の恋のライバルを演じるのは、ソニー損保のCMのイメージがすっかり定着している唐田えりか。これまで『恋仲』『表参道高校合唱部!』と、端役での出演はあったものの、レギュラーで出演するのは今作が初めて。何よりまだまだキャリアが浅い、未知数だらけの彼女の演技力を測る上では、見逃せないドラマとなるだろう。
もちろん、ブレイク途上の若手女優たちは主要キャラクター以外にもいることを忘れてはならない。昨年朝ドラでブレイクした波瑠が、民放連ドラ単独初主演を果たすことで話題になっているフジテレビ系火曜22時枠のドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』で、新人鑑識官を演じる佐藤玲は今後確実に注目を集める存在だ。
蜷川幸雄演出の舞台や、インディーズ映画で着実にキャリアを積んできた彼女は、昨年夏の『表参道高校合唱部!』で主人公の母親の高校時代を演じ、先日放送された『お迎えデス。』の第5話では成仏できないお婆さんの若き日を演じるなど回想パートのイメージが強い。最近はCMでも頻繁に見かけるだけに、彼女の顔だけ知っているという人も少なくないだろう。昨年から放送されているサランラップのCMでクマと一緒にホットケーキを作っていたり、先月から放送されている戦略カードゲーム「ハースストーン」のCMでは、社長から深々と挨拶されるOLを演じ、ただ立っているだけでも強烈なインパクトを残す。秋に公開される映画『少女』や、来年公開予定のマーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙』へ出演が控える彼女は、今後最も楽しみな女優の一人である。
そして、何と言っても注目すべきは、日本テレビ系で日曜に放送される『そして誰もいなくなった』で、ついに映像演技初挑戦となる桜井日奈子だ。