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堺雅人×篠原涼子が語る、吉永小百合から学んだ役者の覚悟「分かったふりをせず、常に体当たりで」

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 『北の零年』、『北のカナリア』たちに続く、北海道を舞台に繰り広げられる“北の三部作”最終章『北の桜守』が現在公開中だ。吉永小百合が主演を務める本作は、1945年以降と、1970年代初頭がシンクロしながら、人々の記憶に残る“昭和”を映し出した人間ドラマ。終戦直後の北の大地で懸命に生きた母・江蓮てつと息子・修二郎が、長年にわたる別離を経て、家族の記憶を巡る旅に出る模様を描き出す。

 リアルサウンド映画部では、吉永演じるてつの息子・修二郎役の堺雅人と、修二郎の妻・真理を演じた篠原涼子にツーショットインタビューを行った。日本映画界の伝説とも言える吉永との共演の印象や、お互いの演技について、たっぷりと語ってもらった。

堺「吉永さんと篠原さんが別々の魅力を放っている」 

ーー2人は本作が初共演となります。お互いの印象は?

篠原涼子(以下、篠原):以前からご一緒してみたいと思っていた俳優さんなので、最初はすごく緊張しました。逆に私と違って、堺さんは常に冷静で全く緊張していないんです。だから私の緊張を見抜かれたらどうしようという思いはありました。でも、待ち時間も私がリラックスできるように話しかけてくださって、本当に助けられました。堺さんが演じる修二郎と同じように、強い意志で、演技も現場の空気も引っ張ってくださって、素敵だなと改めて思いました。

堺雅人(以下、堺):いえいえ、とんでもないです。篠原さんはすごく可愛らしい奥さんでした。

篠原:“可愛らしい”という年齢でもないですけど(笑)。

堺:そんなことないです(笑)。篠原さんが演じる真理は、台本を読んだときの印象よりもすごく可愛らしかったんです。吉永さん演じるてつとは違う生命力が真理に表れている。てつが“桜”だとすると、真理は“梅”のイメージ。色の桜に対して、香りを放つ梅の色気というか。2人が別々の魅力を放っているのが、この映画の大きな魅力になっていると感じました。

篠原:帰国子女でなおかつピンクの服ばかり着ているんです。それでキャラも濃いから、もうちょっとキャラを控えめにしてもよかったのかなと少し反省してます(笑)。

ーー母1人子1人の環境で必死に生き抜いた修二郎と、豊かな家庭で愛情を受けアメリカで育った真理は全く真逆な立場です。2人の馴れ初めは劇中では描かれていませんが、どういった経緯があったと考えますか。

堺:謎ですよね。修二郎はなぜ結婚したんですかね。

篠原:真理からすると、修二郎さんの仕事に対しての熱意や、お母さんへの思い、そんなところが尊敬できたんじゃないかな。もちろん、修二郎は真理に対してもものすごく愛情が深い。修二郎は会社の部下たちにも厳しくあたりますが、一方で誰に対しても愛がある。堺さんご自身もそういう方なのかなと感じました。

堺:喋りますね〜(笑)。でも、自分では全然似ていると思いません。

篠原:でも、堺さんの仕事に対する思いや、家族に対する思いには力強さを感じるんです。その力強さは通ずるものがあるのかなと。

堺:それを言うと、真理と篠原さんも可愛らしさという点で通ずるものがあると思いますよ。真理の父であり、修二郎の上司でもある岡部大吉(中村雅俊)が、修二郎が経営するミネソタ24(※コンビニ)の視察にやってきます。でも、修二郎は母を追いかけて、その訪問をすっぽかします。真理がうまく誤魔化してくれればいいのに、あっさりお父さんに事実を報告する。あれは台本で読んだときは嫌なシーンだなと思っていたんです。でも、篠原さんが実際に演じるとイメージが全く変わりました。「ちょっと聞いてよ、パパ!」って(笑)。この手があったのかと。

篠原:そう言ってもらえるとうれしいです。「可愛くやっちゃって!」と滝田監督からアドバイスを受けて、思いっきりやりました(笑)。

      

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