窪田正孝、人気の秘密とは? 近年の出演作にみる、“変化”と“魅力”を考察
現在放送中のドラマ『アンナチュラル』(TBS系)に出演している窪田正孝が人気を博している。窪田は、2006年に『チェケラッチョ!! in TOKYO』(フジテレビ系)で初主演を務め俳優デビューを飾った。深夜ドラマへの出演という役者道のスタートから、NHKの大河ドラマ、朝ドラへの出演が知名度が上げ、その後も各局のドラマ、映画へのメインキャストとしての登場を果たしている。
『HiGH&LOW』シリーズ、『アンナチュラル』と、窪田の演技に賛辞を贈るライターの西森路代氏は、その魅力について次のように語る。
「『アンナチュラル』の久部六郎役では、ラボに来た新米アルバイトということで、視聴者と一緒にUDIラボのことを知っていくような役割を担っていて、しかも、六郎の変化が物語の変化ともリンクしているようなところがあります。台詞だけでは伝わらない、六郎の心情をさりげない表情で見せてくれている。本作には“恋愛ドラマ”の要素はありませんが、六郎がミコトに寄せる恋とも言えない好意を、窪田さんはとても丁寧に表現している。六郎が初めて「ミコトさん」と呼ぶときのごまかし方はたまらなかったです。『HiGH&LOW』や、『東京喰種トーキョーグール』など、アクションにも秀でた俳優として知られていますが、心の機微を表現できる役者としても素晴らしいものを持っていると感じます。その演技力を誰もが認めていると思うのですが、窪田さん本人には演技力に溺れている感じが一切しません。常に自然体のままでいられる窪田さんは、同世代の俳優の中でも確実に窪田さんにしかない存在感を確立していると思います」