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松岡茉優、『コウノドリ』で訪れた転機ーー産婦人科から救命科へ、命に向き合った決断

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「下屋はどんな産科医になりたい?」

 返答できない下屋加江(松岡茉優)にサクラ(綾野剛)は、「答えが見つかったら帰ってこい。待ってるから」と投げかける。『コウノドリ』(TBS系)シーズン2では、公式インタビューにて松岡茉優が、「大きくかわる瞬間があります」と彼女の転機を予告していた。第6話では、下屋が“答え”を見つけ、産婦人科から救命科への異動を決断する。新たな一歩を踏み出した彼女の背中を、力強く押し出すサクラを始めとした面々の言葉は温かった。

 こはる産婦人科病院にヘルプとして入っていた下屋は、切迫早産で入院している神谷カエ(福田麻由子)の担当となる。同じ名前に、同い年。話も合う患者と下屋は、結婚式を招待されるような仲にまでなっていた。ペルソナに戻った下屋の元に、緊急搬送の患者がやってくる。それは、心肺停止状態の妊婦カエだった。無事お腹の中の赤ちゃんの出産は成功したものの、カエは心肺停止のまま帰らぬ人となってしまう。原因は甲状腺クリーゼによるもので、しっかりとした甲状腺検査を行っていれば防ぐことができていたかもしれない。「なんで、あの時検査を勧めなかったんだろう。私のせいで」と自分を責め続ける下屋に、救命科部長の仙道(古舘寛治)から「なんで気づかなかったわけ? ぶっちゃけ見落としじゃないの?」と厳しい指摘が飛ぶ。

 トラウマからか、全員の妊婦の甲状腺検査を行い、かえって病院の足手まとい状態の下屋に、四宮(星野源)は「邪魔だって言ってるんだよ! 患者の心配をしているふりをして、神谷さんの死を乗り越えたいだけだろ!」と言葉を投げかける。サクラも下屋へ休むことを勧め、どんな産科医になりたいのか彼女に問いかける。休みを経て、「今のままでいいわけがない」と下屋が出した答えは、何かあったときに母体と赤ちゃん両方を救える医師になるため、全身管理を身につけるべく、救命科に行くことだった。

 下屋の決断にサクラは、「患者さんを亡くしてしまったことは、乗り越えることはできない」と「あの時こうしていれば……」という後悔を胸に積み重ね、医者は進んでいくしかないと教える。サクラは「下屋なら大丈夫。お前は自慢の後輩だからね。行ってこい。そして、強くなって帰ってこい!」と優しく彼女を救命へと送り出す。母体死亡は、医者として誰もが経験する道。サクラは下屋の決断を理解し、それが必ず彼女の人生にとっても、産科医にとっても糧になると信じ、送り出したはずだ。産科を離れる下屋を寂しく思うのは、四宮も同じ。いつも辛辣な態度を取る四宮は、救命のユニフォームを身につけ、心機一転ショートヘアになった下屋に「甘ったれんな! これじゃあ、先がおもいやられるな」といつもながらの罵声を浴びせながら、餞別にと「お前には早い」と言っていたジャムパン、しかもホイップクリーム入りを差し出す。四宮のジャムパンにかける思いは、毎話必ず描かれるほどに大きなもの。不器用ながらも、四宮も下屋にはそれほど期待しているという証拠だ。

      

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