『ドクターX』第5期も高視聴率の理由 医療ドラマとしての特殊性を探る
「昨今の人気医療ドラマというと『コード・ブルー』(フジテレビ)や『コウノドリ』(TBS)などが挙げられますが、どちらも“命の重さ”とシリアスに向き合った硬派な作品です。一方の『ドクターX』は、時事ネタを取り入れたりしてリアリティを出しつつも、悪い人間はとことん悪く描くなどしてデフォルメもしている。よく指摘されていることですが、ベースとなっているのは、流れ者がやってきて悪を懲らしめて去っていくという、いわば西部劇です。その西部劇のフォーマットの中で、真面目な部分と面白おかしい部分を、緩急を付けながら描いていく。エンターテイメントの基本がしっかりと押さえられていて、その痛快さが他の医療ドラマとの差別化に繋がっているのは間違いないでしょう。今シーズンではさらに振り幅が大きくなっている印象で、そこに期待が集まっているのでは」
『ドクターX~外科医・大門未知子~』の快進撃はまだまだ続きそうだ。
(文=編集部)