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現役看護師が見た『コード・ブルー』の面白さ チーム医療の現在をどう描いている?

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 『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ)は、第8話となる9月4日放送分で、平均視聴率15.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をマークした。2008年のファーストシーズンから9年経った今も、その人気は根強い。

 本来、「コード・ブルー」とは病院内で患者に緊急事態が発生した場合に用いられる、医師・看護師を緊急徴集するための専門用語だ。ドラマにおいては、毎話、救命救急のため、フライトチームである医師と看護師がドクターヘリで一刻を争う現場に赴き、命をつなぐストーリーを展開する。目に鮮やかなブルーの診察衣も印象的で、まさに「コード・ブルー」というタイトルがぴったりな作品である。過去にも『ER緊急救命室』『救命救急24時』シリーズなど、救命救急現場に迫ったドラマは人気を博したが、今作の見どころはやはり、「ドクターヘリ」での救命だろう。

 認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワークによると、日本におけるドクターヘリの現状は、2015年8月現在、38道府県で46機が運航し、最近の出動件数は年間約2万件を超え、消防からの現場要請に対する出動が全体の約7割を占める。疾患別では、外傷が約4割と最も多い。2017年3月現在では、全国41道府県に51機のドクターヘリが配備されている。

 ドクターヘリが初めて日本に配備されてからわずか17年、従来の地上救急にくらべて救命率は3割以上向上したという。よって、維持費などさまざまな問題を指摘されている反面、まさに救命救急の最先端を担うという点で、今後の活躍が高く期待されるのだ。

 そしてもうひとつ、ドクターヘリと同様、今作により濃く描かれているテーマがもう1点ある。それは「チーム医療」である。チーム医療推進協議会によると、チーム医療とはひとりの患者に複数の医療専門職が連携して、治療やケアに当たることを指す。

 実はチーム医療が日本で本格的に普及されたのは日本にドクターヘリが導入された2001年のこと、日本癌治療学会で行われた上野直人医師のシンポジウムがきっかけと言われている。これまでは、看護師や薬剤師などの各専門職が医師の指示のもと、治療を行うのが主流だったが、現在は、医師だけでなく、各医療職の専門性をより活かすために、メディカルチームを築き、患者も一員として加わってもらうことでより安心・安全で質の高い医療を提供するという医療にシフトされつつある。

 『コード・ブルー』においてのチーム医療について特筆したい点はふたつある。ひとつめは、「ドクターヘリの運行スタッフ」だ。ドクターヘリでの救命には、医師、看護師、救命救急士の医療職のほかに、パイロット、整備士、コミュニケーションスペシャリスト(CS)の存在が欠かせない。彼らの役割は、ドクターヘリで迅速、安全に現地に赴き、患者のもとにフライトドクターとナースを送り届け、限られた時間で、救命のために患者を病院に搬送することだ。

 彼らのエピソードとして、第7話では、パイロットの立場での救命への真摯な姿勢を垣間見ることができる。

 踏切事故のもとにドクターヘリが急行する際、フェローの灰谷俊平(成田凌)がパイロットの早川正豊(伊藤祐輝)に急ぐよう指示をしたため、ドクターヘリが木に触れて着陸に失敗するという事態になった。事故について調査委員会で運行について問われた際、パイロットは最短時間で安全に目的地に着くようにプランを立てているため、医師が指示を出すことが禁じられているとの指摘を踏まえ、「患者を助けたくなるため、消防からの患者情報に関する無線は聞かないようにしている。」との早川の言葉は、医療職ではなくとも、救命に携わるフライトチームの一員ならではであり、とても印象的だ。

      

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