『リバース』のタイトルには複数の意味が隠されている? 第7話までを徹底検証

 河部の「河ちゃん」を探すため、今度は広沢の幼なじみから卒業アルバムを送ってもらった深瀬。そのアルバムをめくると、そこにいたのは深瀬の恋人である美穂子(戸田恵梨香)だった。美穂子は、村井の事務所のボランティアスタッフであり、谷原の野球チームのマスコットの“河部ちゃん”であった。そして谷原がホームから落ちた時、いっしょにいたのも彼女だった。確かに、過去の映像を“リバース”してみると、谷原の野球チームのメンバーが「今日勝ったら、河部さん飲み会来てくれるって」と声をかけている。深瀬と美穂子がデートしているシーンでは、自分の人生について「情けないほど何もエピソードが思いつかない」という深瀬に、「何にも?」と迫る美穂子の口調は、恋人が“自分との出会いはエピソードにならないの?”といったような微笑ましいやり取りとは違う、もっと裏の意思を感じる。それぞれの脳内で新たな人物として“Rebirth”した河部美穂子。いよいよ謎の核心に迫る最終章が、2日放送の第8話から幕が開く。“Rebirth”には“更生”、“生まれ変わり”、“蘇生”、そして“Reverse”には、“転落”という意味もあり、どんな結末が待ち受けているのか、期待が高まる。さあ、テレビの前にスタンバイしよう。ハチミツ入りのコーヒーを片手に……。

(文=佐藤結衣)

■放送情報
『リバース』
毎週金曜日夜10時~(TBS系列にて)
出演:藤原竜也、戸田恵梨香、玉森裕太、市原隼人、小池徹平、三浦貴大、門脇麦、YOU、片平なぎさ、武田鉄矢、篠原ゆき子
原作:湊かなえ「リバース」
脚本:奥寺佐渡子、清水友佳子
音楽:横山克
演出:塚原あゆ子、山本剛義、村尾嘉昭
プロデューサー:新井順子
制作:ドリマックス・テレビジョン、TBS

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