『3月のライオン』は川本三姉妹に注目! 倉科カナ、清原果耶、新津ちせ……それぞれの魅力
もちろん、長女・あかりを演じる倉科カナ、三女・モモを演じる新津ちせも忘れてはならない。先日放送を終えたテレビ朝日系の連続ドラマ『奪い愛、冬』で主人公として、実に奇特な愛憎劇を演じ切った倉科は、2009年の朝ドラ『ウェルかめ』以降でようやく再ブレイクの兆しを見せ始めている。そして、CMや映画などで出演作を増やしている子役の新津ちせは、なんと『君の名は。』の新海誠監督の娘であると、本作の公開直前になって報じられた。大友監督も、『君の名は。』でも主人公を演じた神木隆之介ですら、撮影が終わるまで知らなかったというのだから面白い話だ。
4月22日に公開となる後編では、彼女たちを捨てた父が帰ってきたり、ひなたの学校で大きな問題が発生してしまったりなど、川本三姉妹のドラマが大きく取りあげられることになる。前編では、徐々に距離を縮めていくだけだった零と彼女たちの関係も、より深く描かれていくことだろう。再ブレイクへの試金石、超注目株としての真価、そして天才子役の証明、それぞれ異なった課題を持ち合わせた川本三姉妹の姿に、後編では目が離せない。
■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter
■公開情報
『3月のライオン』
公開中
監督:大友啓史
原作:羽海野チカ『3月のライオン』(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
脚本:岩下悠子、渡部亮平、大友啓史
音楽:菅野祐悟
出演:神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、佐々木蔵之介、加瀬亮、前田吟、高橋一生、岩松了、斉木しげる、中村倫也、尾上寛之、奥野瑛太、甲本雅裕、新津ちせ、板谷由夏、伊藤英明、豊川悦司
製作:『3月のライオン』製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、ROBOT
配給:東宝=アスミック・エース
(c)2017 映画「3月のライオン」製作委員会
公式サイト:3lion-movie.com