『就活家族』は今期ホームドラマで一人勝ち? 高評価の理由を考察

「あらすじだけ読むと一家離散の暗い話に思えますが、三浦友和さんの飄々とした演技が、ドラマのトーンを全体的に明るくしていた印象があります。ステレオタイプの厳格な父親像でありながら、小物っぽい雰囲気や抜けている感じを巧みに演じていました。これは『スーパーサラリーマン左江内氏』の堤真一さんにも言えることですが、家族や周囲の人間からグチグチ言われながらも、家族のために頑張るお父さんは好感を持たれます。また、三浦友和さんは俳優としてのキャリアも長く、『就活家族』の視聴者層の中にも固定ファンがいたのかもしれません」

 中学受験に奮闘する親子の絆を描いた『下剋上受験』、エリート弁護士のシングルマザーが社会の不条理と戦う『大貧乏』、それぞれ“家族愛”や“正義”という壮大なテーマを扱っていた。一方で、『就活家族』は誰にでも起こりうる身近な社会問題や家族関係を一定のリアリティを持って描いていたため、視聴者の共感を得やすかったのかもしれない。

 前クールの『逃げるは恥だが役に立つ』も、生活に寄り添った社会派ドラマとしての側面が高く評価されていたように、昨今のドラマでは“リアリティ”や“親近感”をバランスよく加えるのがポイントになっていくのかもしれない。

(文=泉夏音)

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