健太郎 & 清原翔、ハイスペックイケメンが面白い! 『レンタルの恋』モデル出身俳優への期待

 毎週、水曜深夜に放送せれているドラマ『レンタルの恋』(TBS系)をご存知だろうか。同ドラマは、恋人(彼女)のレンタルサービスを行う会社「RENTAL Lovers」の人気No.1レンタル彼女、高杉レミ(剛力彩芽)が、客のいかなる要望にも応えていく模様を描くラブコメディ。主演の剛力が、『エヴァンゲリオン』の初号機や、『エースをねらえ!』の宗方仁コーチなど、様々なコスプレ姿を披露して話題になっている。

 しかし、このドラマの見所は剛力彩芽だけではない。レミちゃんにゾッコンの大学生・山田公介役の太賀をはじめ、公介の幼なじみ・道端すみれ役の岸井ゆきの、公介の親友・橘隼人役の健太郎、公介たちが通う大学の後輩・結城翔役の清原翔ら、今注目の若手俳優たちが多数出演しているのだ。太賀と岸井は近年、映画やドラマなどで目にする機会が多く、演技派俳優として名を馳せている。一方の健太郎と清原はどちらもモデル出身で、役者としての経歴はまだ浅いが、独特の魅力がある。そこで今回は、健太郎と清原のふたりを紹介したい。

 健太郎演じる隼人は、実家が有名な資産家で、将来は家業を継ぐことが決まっているため、バイトも就職活動もしていない気ままな大学生。公介とは中学以来の付き合いで、同じ大学に通っている。実家の長野からホッピングで東京まで行ったという逸話を持っており、どこか抜けているが気さくで優しい青年だ。健太郎が元来持つ純朴さが実に役柄にマッチングしている。

 また、隼人はお金持ちで性格もよしというハイスペックイケメンなのだが、天然な部分も持ち合わせているため嫌味がない。というより、何とも愛らしいのだ。昨日放送された第6話では、そんな隼人の可愛らしさが炸裂していた。レミちゃんをレンタルした相手が大物芸能人だと知り、口説かれてしまわないかと心配になった公介は、隼人を伴ってテレビ局の撮影スタジオまでやってきた。そこでレンタルしたのが有名子役の龍だと知り、安堵する公介。レンタル時間は撮影の休憩時間だけという約束で外出ができないため、レミちゃんはかくれんぼを提案し、有無を言わせず公介を鬼にする。

 こうしてレミちゃんと龍と隼人のかくれんぼが始まるのだが、公介はレミちゃんしか見えていないため、隼人には全く気づかない。というよりも、存在自体を忘れてしまっている。隼人は備品置き場のような場所で、ゴリラやクマのぬいぐるみに埋れて隠れているのだが、公介はその目の前を通ったにも関わらずスルー。隼人は驚き、思わず「あいつぜんっぜん気づいてねぇよ」とひとり言を漏らす。そこからしばらくドラマ内からも忘れられたように姿を消し、エンディングでやっと再登場するのだが、その姿が滑稽で面白い。

 警備員が消灯してしまい真っ暗な備品置き場の中で、ただひとり忘れ去られている隼人。クマのぬいぐるみに寄りかかりながら、「もういいよぉ……。もう、いいよ〜〜!」と虚ろな目で、早く見つけてくれと言わんばかりに叫んでいる。この“クマのぬいぐるみ”と“ひとりぼっち”、さらには“忘れ去られる”というシチュエーションが、なんとも母性本能をくすぐるのだ。

 また、第5話では、白のタキシード姿を披露した健太郎。爽やかさがより際立ち、SNSを中心に「かっこいい!」と話題になった。健太郎のよさは内側から滲み出る“ピュアさ”ではないだろうか。まだ19歳ということもあり、いい意味で少年らしさを残している。「演じよう」という気負い感のようなものを一切感じず、純粋にお芝居自体に心をときめかせている印象だ。第6話で子役の龍が、「ただ楽しくて、ただ好きで……。(中略)僕がお芝居やってるのは、僕がお芝居が好きだからだよ」というシーンがあるが、そのセリフは健太郎を彷彿とさせた。

 健太郎は「『楽しければいいかな』と、最初は軽い気持ちでモデルの仕事を始めたのですが、楽しくてどんどん夢中になっていきました。芝居もモデルと同じで楽しければと始めましたが、簡単にいくものではなかったです。どちらの仕事も大変ですが、そこを含めて面白い」(引用:健太郎が語る、『14の夜』男子中学生の世界観「80年代ヤンキーの生態をネットで調べた」)と語っているように、芝居に対して真剣に向き合った上で、全力で楽しんでいる。演じること自体に子供のような強い好奇心を持っているのだ。だからこそ、彼が出ている作品にはワクワクさせられる。特に隼人という役は、彼の“素”の部分を見ているようで面白い。彼の無邪気さに「頑張れ!」と思わず応援したくなるのだ。

 一方の清原演じる結城翔は、太宰治を愛読しているバスケットボール部のキャプテン。イケメンかつ文武両道ということでモテないはずがない。キャンパス内には彼のファンがたくさんいるが、翔はすみれに対して恋心を抱いており、積極的にアプローチしている。そんな“王子様”を具現化したようなキャラクターなのだが、初登場のシーンは衝撃的すぎて思わず笑ってしまった。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる