上地雄輔、“やんちゃ”なアウトロー役が似合う理由 『土竜の唄』緩急の効いた演技を読む

上地雄輔、“やんちゃ”なアウトロー役が似合う理由 『土竜の唄』緩急の効いた演技を読む

 『土竜の唄 香港狂騒曲』では、前作で反目に回っていた生田斗真演じる玲二とタッグを組み、敵対する相手に立ち向かう。本作の特徴は、おかしなキャラクターたちが、徹底的にバカなことをやり倒す痛快なアクションエンターテインメント。上地のほか、登場するキャラクターたちは、みな強烈すぎるほど個性的なだけに、全身ヒョウ柄の刺青でにらみを利かせるヒットマンというビジュアル的に最もインパクトがある役柄を演じる上地の立ち位置は難しい。しかし、三池監督の絶妙なさじ加減が前提にあることは言うまでもないが、出すぎず引きすぎず、上地演じるクロケンは、物語に非常に良いアクセントを与えている。

 次回作になるが、園子温監督の『新宿スワンⅡ』にも上地は森長千里役で出演している。役柄は、綾野剛演じる白鳥龍彦と敵対するスカウト会社の幹部だったものの、意気投合して共通の敵に立ち向かう、暴れん坊だが義理人情にあつい男だ。以前「イメージを裏切るような役柄をやっていきたい」と話していたことがある上地だが、緩急の効いたアウトロー役を演じる上地の姿はしばらく見ていたいと思えるほどの安定感だ。

■磯部正和
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。

『土竜の唄 香港狂騒曲』
公開中
原作:高橋のぼる「土竜の唄」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
音楽:遠藤浩二
出演:生田斗真 瑛太 本田翼 古田新太 菜々緒/上地雄輔 仲 里依紗/堤 真一 ほか
製作:フジテレビジョン 
制作プロダクション:OLM 
制作協力:楽映舎 
配給:東宝
(c)2016フジテレビジョン 小学館 ジェイ・ストーム 東宝 OLM
(c)高橋のぼる・小学館

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