Hey! Say! JUMP・中島裕翔、俳優として躍進した理由は? 『刑事バレリーノ』の役柄から考察

 Hey!Say!JUMPの中島裕翔はなぜ、俳優として躍進したのかーーその答えは、1月9日21時から放送のスペシャルドラマ『刑事バレリーノ』(日本テレビ系)を観れば、おのずと見つかるのかもしれない。

 2013年に放送されて大ブームとなったドラマ『半沢直樹』にて中西英治役を演じ、俳優として注目を集めた中島は、本ドラマと同日公開の映画『ピンクとグレー』で見事に主演の座を獲得するなど、現在のジャニーズ内でとくに脚光を浴びているメンバーだ。最近ではバラエティ番組でも引っ張りだこのため、気になっている方も多いはずである。『ピンクとグレー』の監督を務めた行定勲監督が、その演技力を絶賛したことも記憶に新しい。(参考:Hey! Say! JUMP・中島裕翔を行定勲監督が絶賛「プロのアイドルって本当にスゴい」

 今回、中島が主演を務めるスペシャルドラマ『刑事バレリーノ』は、自分を白鳥の生まれ変わりだと信じているバレリーノ・くるみが、ある時、事件現場で"白鳥"のような華麗な活躍を見せた男性に影響を受けて刑事になることを決意し、髙嶋政宏演じる先輩刑事・鷲尾とともに難事件を解決するという、コメディタッチの刑事ドラマだ。

 ジャニーズに詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏は、シュールな役柄が見どころとなりそうな本作を、中島の役者としての特性を知るのに打ってつけのドラマではないかと話す。

「日本テレビは漫画原作のドラマや、本作のような一風変わったコメディ作品を得意としていて、ジャニーズタレントを他局とはちょっと違ったアプローチで起用し、彼らの新たな一面を引き出すのが上手な印象です。たとえば、嵐の大野智さんが主演を果たした『怪物くん』(2010年)などは特に象徴的で、彼らを単にイケメンとして扱うのではなく、2.5次元的なキャラクターとして戯画化しています。そして中島さんは、まさにそのような“イケメンだけどちょっと変なひと”を演じることができる俳優です。彼はもともと真面目な努力家で、しかも性格がとても素直なんですね。普通、年頃の男の子だと、カメラの前でキャピキャピしたりするのを恥ずかしがったり、ちょっと不良っぽいことに憧れたりするものですが、彼の場合はそうではなく、現場の空気を読んで、相手から求められていることを素直に表現できる。今回のドラマは、普通に考えるとおかしな設定で、演じる側もちょっと笑ってしまいそうなものですが、彼ならきっと『これはこういう世界なんだ』と素直に入り込み、真面目な顔で滑稽な演技を披露してくれるのではないでしょうか」

 そんな中島の特性は、モデルの仕事を通じて培われたのではないかと、同氏は推測する。

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