月9ドラマ『海のはじまり』で注目集める! 名作絵本『くまとやまねこ』が異例の売れ行き
2008年刊行の絵本『くまとやまねこ』が2週連続Amazonランキング第1位(絵本)を獲得するなど、全国で反響を呼んでいる。
2024年7月から9月まで放映された目黒蓮主演の『海のはじまり』(フジテレビ系月9ドラマ)。『silent』(2022年)のチームが再集結したこのドラマは、生方美久脚本、村瀬健プロデュースによる完全オリジナル作品であり、大きな話題を巻き起こした。
『海のはじまり』で病におかされた水季が、娘の海にプレゼントし、自分の思い、そして未来を託した絵本が『くまとやまねこ』。
最愛の友だち・ことりの死に直面したくまが、やがてやまねこと出会い、新たな旅立ちへと向かうまでを描いた『くまとやまねこ』。母親・水季と娘・海をつなぎ、さらに海とその父親・夏との新たな関係に寄り添う物語として、何度も登場した。
2008年の刊行以来、『くまとやまねこ』は16年もの間、世界中で多くの方々に読み継がれてきた。大人から子どもまで、誰しもが経験するグリーフ(深い悲しみ)に寄り添う、光あふれる物語だ。
■作家紹介
湯本 香樹実(ゆもと・かずみ)
1959年東京都生まれ。作家。著書に、小説『夏の庭 -The Friends-』(日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルドレッド・バチェルダー賞)、『岸辺の旅』(黒沢清監督により映画化)、絵本『あなたがおとなになったとき』(絵:はたこうしろう)など。酒井駒子との絵本に、『くまとやまねこ』(講談社出版文化賞 絵本賞)、『橋の上で』(日本絵本賞)がある。
酒井 駒子(さかい・こまこ)
1966年兵庫県生まれ。絵本作家。著書に『よるくま』『ぼく おかあさんのこと…』(フランスのPITCHOU 2006、オランダのZilveren Griffel 2006〔銀の石筆賞〕)、『ロンパーちゃんとふうせん』(イタリアのNati per Leggere Italia 2015)、『金曜日の砂糖ちゃん』(ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌)など。湯本香樹実との絵本に、『くまとやまねこ』(講談社出版文化賞 絵本賞)、『橋の上で』(日本絵本賞)がある。
■書誌情報
『くまとやまねこ』
文:湯本香樹実
絵:酒井駒子
仕様:B5変形判/上製/48ページ
発売日:2008年4月18日
発行部数:29万部(44刷)
税込定価:1,430円(本体価格1,300円)
ISBN:978-4-309-27007-4