【漫画】女子寮の調理師、涙を浮かべるクール系女子との距離が縮まったのは……心温まるSNS漫画に注目
ーー本作を創作したきっかけを教えてください。
ララ:本作の創作を始める前には暗い物語を書いていました。その作品の制作途中に、気分転換としてほのぼのとした物語を描きたいなと思ったことが本作を創作したきっかけです。
ーー寮や調理員さんを作品のモチーフとして選んだ背景は?
ララ:私の通っていた高校には寮がありませんでした。ただ数日ほど同級生たちと林間学舎に泊まったことがあり、それがすごく楽しくて。そのときに抱いた「寮生活を送ってみたい」という願望から、本作では自分の理想の寮生活を描きたいと思いました。
また調理員さんをモチーフに選んだ理由は、女子校の寮に中年男性が1人いたら面白いなというアイデアがあったためです。中年男性が女子寮に住む生徒たちと関わりを持てる役職を考えた結果、寮の調理員を選びました。
ーー同級生からクールな人物として映る北川さんを描くなかで意識したことは?
ララ:北川さんはクールに見えて、人見知りでピュアな子というギャップがあるキャラクターとして見せることを意識しました。
とくに本作のクライマックス、北川さんが「いってきまーす!」と調理員さんに言うシーンは印象に残っています。北川さんは人見知りで初対面の人には硬い表情しか見せませんが、最後にはリラックスした笑顔を見せることができるように本作を描きました。
ーー本作の舞台を愛知県長久手市にした思いは?
ララ:私の通っている大学は長久手市の山の中にあるのですが、近所にスーパーや映画館があるなど、便利なところです。
本作の舞台となる寮は、街中より山の中にあったほうが「秘密の花園」感があって良いだろうなと思っていました。ただ田舎すぎるのも違うなと感じていて。どこが良いか思案していたときに長久手市のことを思い出し、今作の舞台に合うんじゃないかと思い選びました。
ーー漫画を描きはじめたきっかけを教えてください。
ララ:もともと映像の制作をしていたのですが、映像だと漫画に比べて表現の縛りが大きく、自分の思い通りにできることが少ないです。もちろん、そこが映像の魅力でもあるとは思います。
ただ私の制作したいアイデアの中には「このアイデアは限界まで自分の思い通りに制作したいな」というものが定期的に浮かぶので、映像では表現しにくいアイデアを漫画として描きはじめました。
ーー今後の目標を教えてください。
ララ:漫画でも映像でも、多くの人に観ていただける作品を制作していきたいです。