w-inds.「今、本当に楽しい」 困難を越えて節目に刻んだ25周年の足跡、未来へと繋ぐ“50周年”の約束

w-inds.、節目に刻んだ25周年の足跡

 w-inds.の25周年記念ツアー『w-inds. 25th Anniversary Best Single LIVE TOUR 2026 “GOLDEN SINGLES”』の国内最終公演が8月26日、東京・SGC HALL ARIAKEで開催された。

 2001年にシングル『Forever Memories』でデビュー。幅広いジャンルをポップに昇華した音楽性、本格的なダンス/ボーカルのスキル、メンバーの多彩なキャラクターによって瞬く間に注目を集めブレイクを果たしたw-inds.。全曲シングルで構成された今回のツアーで橘慶太、千葉涼平は、四半世紀のキャリアを網羅すると同時に、この先のw-inds.を感じさせるステージを繰り広げた。

タイムレスな名曲群で魅せる、“今のw-inds.”

 オープニングは現在から過去へと遡る映像からスタート。時間が巻き戻り、過去のライブやMVの写真が映し出された後、貴公子風の衣装に身を包んだ慶太と涼平がステージ上段に登場すると、凄まじい歓声が沸き起こった。1曲目に選ばれたのは「十六夜の月」。月の映像をバックに、叙情的な旋律を2人で歌い上げ、切なくもロマンティックな世界観を描き出す。ここでスクリーンに投影されたのは、宮殿の映像。メインステージに降り、マントを取った2人は4人のダンサーとともに「Long Road」「NEW PARADISE」と初期のヒットチューンを連発。「変わりゆく空」の〈流れゆく時は 何もかも変えるけど/君を思う気持ちは変わらないよ〉というフレーズは間違いなく、デビューからの年月をともに過ごしてきたファンに対する思いと重なっていた。

w-inds.(撮影=Kippei Ogata)

w-inds.(撮影=Kippei Ogata)

 「25年だからね! 皆さんの思い出を輝かせるようなパフォーマンスをお見せしたいと思います」(慶太)

 「w-inds.の25周年を誇ってください!」(涼平)

 という挨拶の後も、キャリアを彩ってきたシングルチューンが次々と披露された。アコギのリフが聴こえてきた瞬間、会場全体から歓声が上がった「Love is message」、涼平のメロディアスなラップと慶太のしなやかなボーカルが響き合う「Pieces」。

 「Because of you」では椅子を使ったシックなコレオグラフによって、夏の恋愛を描いた楽曲のムードを際立たせる。2階建て仕様のステージは、装飾を抑えた至ってシンプルなもの。余計な演出を排し、2人の歌とダンスを軸にしたパフォーマンスをしっかり見せる構成からは、“今のw-inds.が最高なんだ”と言わんばかりの慶太と涼平の自信が感じられた。

w-inds.(撮影=Kippei Ogata)

w-inds.(撮影=Kippei Ogata)

 特筆すべきは楽曲のクオリティの高さだ。ヒップホップ、R&Bなどの要素を取り込みながら、誰もが楽しめるダンサブルなJ-POPを体現してきた彼らの楽曲は、まさにタイムレスだ。

 ちなみに筆者が初めてw-inds.に取材したのは2004年のシングル『キレイだ』のときだった。スキマスイッチが提供したこの曲に対して彼らは、曲の良さを実感しつつも、“今までの曲とテイストが違うから、上手く表現できるかわからない”という不安も吐露していた。あれから20年以上が経ち、この記念すべきステージで「キレイだ」の洗練されたパフォーマンスを目にできたのは、個人的にもとても感じ入るものがあった。

w-inds.(撮影=Kippei Ogata)

 デビュー前後のムービーをまとめた映像が映され、大人カジュアルな衣装に着替えた後は、歌をじっくりと堪能できるシーンが続いた。〈いつでも そばにいるよ〉というピュアな思いが伝わる「アメあと」、夢や目標に向かって進む姿を穏やかなメロディで表現した「TRIAL」。これらの楽曲が示していたのは、慶太と涼平によるボーカルデュオとしてのw-inds.の魅力だ。ちょうど結成から20年のタイミングで二人体制に移行。それまでダンス/ラップを担っていた涼平のボーカルパートが格段に増え、慶太が踊るシーンが増えたことで、w-inds.のライブスタイルは様変わりした。その後もライブを重ね、自らのステージを進化させてきた2人。今回のツアーは2人体制の最初の集大成と言っていいだろう。

w-inds.(撮影=Kippei Ogata)

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる