小田和正、山下達郎、浜田省吾、德永英明......感動が蘇るライブアルバムの魅力 “一期一会”の音を残すキャリアアーティスト
小田和正が、新曲&ライブ音源を収録したアルバム『きっと!』を9月30日にリリースした。ソロとして初となる今回のライブ音源には、昨年約半年間にわたって開催された全国ツアー『明治安田 Presents Kazumasa Oda Tour 2025「みんなで自己ベスト!!」』より、ファイナルとなった神奈川・横浜アリーナ公演の模様を全21曲収録。「ラブ・ストーリーは突然に」や「キラキラ」、オフコースのセルフカバー「愛を止めないで」や「言葉にできない」など、時代を超えた名曲たちがライブの感動とともによみがえる一作だ。
小田はオフコース時代、1974年に東京・中野サンプラザで開催されたコンサートの模様を収録した『秋ゆく街で オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート』や、1977年からのライブを編集した『LIVE』といったライブアルバムをリリースしている。また、オフコースが40周年を迎えた2022年には、1982年に行われた日本武道館公演を収録した『Off Course 1982・6・30 武道館コンサート40th Anniversary』をリリースした。
今年ソロ活動50周年を迎えた山下達郎もまた、10月14日にライブアルバム『JOY 2』をリリースする。ライブアルバムのリリースは、80年代のライブ音源を収録した『JOY』以来37年ぶり。『JOY 2』は2008年〜2025年に開催された600回超のステージから山下本人が厳選して収録した、言わばライブベスト盤だ。例えば「ミライのテーマ」は2018年の神奈川・カルッツかわさき、「REBORN」は2019年の東京・中野サンプラザ、「アトムの子」は2022年の大阪・大阪フェスティバルホールといった具合に、ベストオブベスがセレクトされている。「高気圧ガール」や「RIDE ON TIME」といった懐かしの名曲を含め、3枚のディスクに全38曲が収められている。DISC1は「OPENING」から「SPARKLE」で始まり、近年のライブで人気のメドレー「SILENT SCREAMER~」「~BOMBER~SILENT SCREAMER」も収録され、1本のライブをイメージして楽しむことができる構成もファンにはうれしい。
今年ソロデビュー50周年を迎えた浜田省吾は、10月21日に『50th Anniversary Vinyl Collection』と題して、アナログ盤LP4作品をリリースする。そのうちの一つは、80年代初頭までに発表された楽曲たちのライブテイクをセレクトした、企画ライブアルバム『Before the Stream』だ。これには、2019年のチャリティーコンサートで披露された「ラブ・トレイン」や「子午線」をはじめ、2011年のアリーナツアー『ON THE ROAD 2011 “The Last Weekend”』の神奈川・横浜アリーナ公演や、2023年から2024年にかけて行われたツアー『ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”』の埼玉・さいたまスーパーアリーナでのライブ音源をはじめ、全12曲を最新リマスターで収録。また、自身初の日本武道館公演などを中心に収録したライブアルバム『ON THE ROAD』や、ライブテイクとカバー曲をミックスした『ROAD OUT "TRACKS"』も復刻リリースされる。
德永英明は、今年5月に『Concert Tour 2025 ALL REQUEST』をリリースした。同作は、昨年開催されたツアー『Hideaki Tokunaga Concert Tour 2025 ALL REQUEST』より、東京・昭和女子大学 人見記念講堂での公演を収録。タイトルの通り、ファンのリクエストでセットリストが組まれ、「レイニー ブルー」や「壊れかけのRadio」といった代表曲、「ハナミズキ」や「桃色吐息」など、女性ボーカル楽曲をカバーする『VOCALIST』シリーズの楽曲をはじめ、全20曲を収録。德永の約40年に及ぶ月日によって培われた記録と歌声がパッケージされている。
ライブは一つとして同じものはなく、その日その瞬間にしか出会うことのできない貴重な体験だ。同じ楽曲でもそのツアーのコンセプトや曲順によってアレンジが変わることもあれば、曲の導入や曲間をつなぐブリッジなど、オリジナルとは異なるライブならではの演奏を楽しむことができる。そんな一期一会をいつでもどこでも追体験できるのがライブアルバムであり、またアーティストの旬のパフォーマンスを後世に語り継ぐための貴重な資料としても存在価値を発揮する。
また、もう一つの魅力は、音源を聴きながらどんなステージであったかを想像する楽しみにもある。通勤通学の満員電車がライブ空間になり、トレーニングや勉強しながら聴けばモチベーションがアップする。聴覚を研ぎ澄ませば、よりさまざまな音が聴こえ、アーティストのパフォーマンスをより身近に感じることもできるだろう。


























