ELLEGARDEN×MONGOL800の対バンから浮かぶ熱いドラマ ONE OK ROCK×UVERworld、Suchmos×藤井 風…注目公演続く
フェスやワンマンなど、さまざまなライブの形があるけれど、私がいちばん好きなのは“対バン”だ。小さなライブハウスでも、大きなアリーナやドームでも、バンド同士のタイマン勝負やケミストリーが起きる、そして呼んだバンド/呼ばれたバンドの歴史や物語が浮かび上がってくる、最もドラマティックなライブの形だから。そう改めて思うような対バンライブが発表された。ELLEGARDENとMONGOL800が2月25日に神奈川・KT Zepp Yokohamaにて開催する『FIRST FOOT FORWARD 2026』である。今年一発目のライブという意味を込めて“FIRST FOOT”=“はじめの一歩”と掲げられた今回の対バン。それだけではなく、両者の対バンは21年ぶり(!)で、一夜限りの特別公演となる。21年って、子どもが成人してしまうぐらいの長さだ。まずは再びこの対バンを体験できること、それ自体に感謝したい。
ELLEGARDENとMONGOL800の貴重で大きな共通点
21年前といえば、ELLEGARDENは2004年に『Pepperoni Quattro』、2005年に『RIOT ON THE GRILL』を立て続けにリリースし、音と名を急速に広めていた頃。それこそ、対バンライブを含めてものすごくタフなツアーも行っていた。メロディックパンクもオルタナティブロックもギターロックも、ライブハウスが百花繚乱で盛り上がっていた2000年代。連日バンドは全国各地のステージに立っていたし、ELLEGARDENもそのひと組だった。しかし、彼らの作品が高い評価を得て売り上げを伸ばしていくにつれて、ライブハウスにいる目の前のキッズたちだけではなく、目に見えない注目も集めていくこととなった。
MONGOL800は、それと言わば真逆の道を辿っていた。結成からわずか3年後にリリースされた『MESSAGE』(2001年)は、インディーズアルバムとして史上初のミリオンセラーを記録。しかし、ちょうど彼らは大学に通っていたため、ライブおよび取材なども含めて人前に出る機会は周囲のバンドに比べて少なかった。2004年にメンバー全員が大学を卒業してからは、バンド初となる全国47都道府県ツアーを行い、直接キッズと向き合う時間を取り戻していった。
道のりは真逆だけれど、ELLEGARDENとMONGOL800には、「インディーズのロックバンドでありながら作品が爆発的に売れた」という、ロックバンドがなかなか経験できない、貴重で大きな共通点がある。その渦中にいた21年前の対バン(ELLEGARDEN『SPACE SONIC TOUR 2005-2006』)で、両者がどんな会話をしたのかはわからない。けれども、お互いシンパシーを抱いていたのではないだろうか。
その後の両者の歩みは言うまでもない。MONGOL800は地元・沖縄に軸足をつけながら幅広いジャンルのアーティストとのコラボ作やイベント出演などを積極的に行い、そのブレなさを証明。儀間崇が2019年に脱退してからも、変わらぬスタンスで活動を続けている。ELLEGARDENは2008年に活動休止し、2018年に活動再開。アルバム『The End of Yesterday』や楽曲「カーマイン」で自分たちの音楽を進化させながら、ツアーやフェス、対バンなどで、キッズや仲間たちと再び物語を紡いでいる。今回の対バンも、その物語に必要な1ページとして実現したのだろう。そんなそれぞれの21年間も、『FIRST FOOT FORWARD 2026』のステージには乗っかるはず。新旧の名曲の輝き方や、ライブバンドとして積み重ねてきた実力、お互いに対するMCなど、気になるところはたくさんある。フロアのキッズも、両者の状況を踏まえてヒリヒリ、ドキドキしていた21年前と比べて、どっしりとパフォーマンスに身を委ねられるのではないだろうか。忘れ物を取り戻すような気持ちで楽しみたい。























