FRUITS ZIPPER 真中まな&松本かれん「この7人ならどこにでも行ける」――東京ドーム公演直前、今の心境を語る

夢の東京ドーム公演――発表直後に芽生えた想い「本当にできるのかな」

――『さいたまスーパーアリーナ25周年 FRUITS ZIPPER 3rd ANNIVERSARY 超超超めでたいライブ -さん-』で東京ドーム公演が発表されたときは、どんな心境でしたか?
真中:やりたいなって思っていましたし、いい意味で「できる」って思っていました。取材でも「次の目標は東京ドームです」って答えていましたし、もうメンバーのなかに“次はドーム”があったんですよ。サプライズって理解するまで時間がかかったけど、理解した瞬間に「あ、東京ドーム来たかも」って思って。(発表映像に)“禁断の5文字”と出た時点で、フライング泣きしました(笑)。「やばい、決まった」って。ただ、6人のときに発表するって誰も思っていなくて。月足(天音)がちょうどお休みしているなかでのさいたまスーパーアリーナ公演だったので、「戻ってきてからかな」って勝手に思っていたんです。決まるだろうって自信はあったんですけど、実際に「決まりました」って現実になるのは全然違って。「来ちゃった……」って感じでした。
松本:発表が終わった直後は、テンション高く「イェーイ!」って言っていたんですけど……。当時、気持ち的に落ち込んじゃうことが多い時期で。
真中:終わったあと、かれん号泣してさ。
松本:そう、泣き崩れちゃって。嬉しいことだし、「東京ドームに行きたい」ってずっと思っていたんですけど、発表が終わった瞬間に逆に不安になっちゃったんですよね。「ちゃんとそこまで行けるのかな」「本当にできるのかな」って。行きたいのに、急に自信がなくなってしまって、「私、本当に東京ドームに行けるのかな・・・」って、なぜか思っちゃって。そしたら勝手に悲しくなって、泣いていました(笑)。でも今になって、ちゃんとここまで来られているから、めっちゃよかったなって思います。

――FRUITS ZIPPERのみなさんって、常に目標をしっかり言葉にしてきたグループだな、と思うんです。東京ドームの目標もそうですが、そうやって“公言する”ことは、やっぱり自分たちを奮い立たせるために、意識的にやっている部分もあるのでしょうか?
真中:「この人と共演したい」みたいなことは、実現に繋がるかもしれないから「言っちゃえ!」って感じはあります。でも会場に関しては、どちらかというと各々が本気で言っているだけ、っていう感覚に近いかもしれないです。言ったら叶う、というより、言って“叶えなきゃいけない状態”にしていく追い込みでもあるし、ファンの人に期待を持ってほしいって意味もある。ただ、別に「言わなきゃいけない」って決めているわけでもないんですよね。お互い、気づいたら言っていて、気づいたらそれが次の目標として当たり前になっていて。なんでこんなに「言って叶えて、言って叶えて」になっているのかは、正直私たちもあんまり分かってなくて……。最初はもちろん夢で、「武道館でライブができるアイドルになりたい」みたいに言っていたんですけど、だんだん「次の目標は何ですか?」って聞かれて、それに答えるようになってきたあたりから、具体的になっていったのかもしれないです。
――日々のスピード感というか、常に何かに追われているような感覚もあると思うんです。この先も含めて、この目まぐるしい勢いについてはどう受け止めていますか?
真中:ちょうど今はリハーサル期間なので、決まった時間に終わって家に帰れちゃったりして、そこまで「追われてる!」って感じはないんですけど、またありがたいことに忙しい日々が始まったら、「自分はどう感じるんだろうな」とは思います。でも私、ちょっと変わっていて、忙しくて予定がたくさん詰まっているのが嬉しいなって思っちゃうタイプなんですよ。
松本:まなふぃの偉い話していいですか? 東京ドーム公演が終わったあと、ちょっと落ち着くタイミングがあったら、長めの休みをひとりずつもらえるかも、みたいな話があったんですよ。そしたらまなふぃが、スタッフさんに「休まないで全然仕事しますよ」って自分から言っていて。だから、まなふぃは休まないかもしれないって聞いて、「偉い!」って思いました(笑)。
真中:本当に長期の休みだったら「テーマパークに行きたいな」とかはあるんですけど、そうじゃないと、さすがに一緒に行く人もいないし、そんな長い休みをもらっても……って思ってしまうんです。あと、仕事しなかったら、逆に体調崩しそうだなって。
松本:しかも、偉いエピソードその2があって。まなふぃって、仕事がない休みの日に限って、絶対に熱を出すんですよ(笑)。仕事中はめっちゃ忙しくて寝る時間が少なくても、気を張って頑張っているから大丈夫なのに、休みの日に家で1日中熱出して寝ていたりする。
真中:そう。だから「休みがあると熱出ちゃうから、休みいらないです」っていうのもあります(笑)。
松本:すごい(パチパチ)!

――今のお話を聞いて思い出したのですが、以前もインタビューで、真中さんは「休みが怖い」と話していましたよね。
松本:じゃあ同じこと言ってた。昔から(笑)。
真中:でも分かる。昔からなんですけど、レッスンを休んでリフレッシュするのも大事だよって、たまに言っていただいたりするじゃないですか。でも私は、休んで足を止めることが怖いって思っちゃうんですよね。ずっとコンスタントに働いていたい、みたいなのはあります。
――そのお話を聞くと少し心配にもなりますが、それが真中さんにとってのルーティンなんでしょうね。
真中:そうなんです。何かをやってるほうがむしろ安心するし、自分のことを好きでいられるなって思う。ただ本当に、メンバーによっては違う考えのメンバーもいるので、“真中まな”としての意見です(笑)。
松本:はい。私は休みをいただけるのはありがたいです(笑)!。
――みなさんが目標に掲げていた東京ドーム公演が目前に控えています。あらためて振り返ると、東京ドームにまで至ったきっかけや、意識の変化のようなものはありましたか?
真中:でも、結構ずっと自信あるよね、私たち。
松本:うん。これがきっかけみたいなのはあんまりないかも。最初から、そんなに変わってない気がします。
真中:それが、だんだんリアルになっていっただけなんです。最初から「武道館に行きたい」とか「『紅白』に出たい」とか言っていたけど、嘘の気持ちで言っていたわけじゃなくて。表面上キラキラしたこと言っておこう、みたいなノリじゃなくて、本当に「いつか行けるでしょ」って思って言っていたのが、だんだん「今年行きたいね」みたいに距離が近くなっていっただけなのかも。もともとみんな、グループに対してめっちゃ自信があります。
松本:結成したばかりの頃にも「『紅白』行こうね」って話していたけど、みんな普通に「行ける」って思っていて。周りがそのテンションだったから、私も「行こう行こう、絶対行こうね」って。ほんとに、普通に行けると思っていました(笑)。
松本:私は、結成時に集まった7人を見た瞬間になぜか「特別な7人組だ」って思ったんです。会ったばっかりなのに(笑)。だから、「この7人ならどこにでも行けるんだろうな」って、ずっと思っていました。だから、あんまり変わってないのかも。
真中:曲も衣装も、まだ何も決まってない段階でしたし、何に自信があるのかも説明できないくらいなんですけど、その日に会って、「よし、行こうね」って……今思うとおかしいですよね(笑)。
――でも、その最初のスタンスが変わらずに、こうして3年以上続けてこられたこと自体が、東京ドームに繋がっている部分もあるのかなと感じました。
真中:そうなのかもしれないです。私たち、当時からある程度年齢は大人ではあったんですよ。でも、そういう意味ではめちゃくちゃ純粋というか。「行こうね」って言っていた気持ちが、ずっと変わらないんです。ファンの人もめっちゃ自信家が多いんですよ。「ふるっぱーならいけるよ」って言ってくれる人が多いので、私たちも「そうなのかな」って簡単に乗せられちゃう(笑)。いまもファンの方が「次は国立(競技場)だね」「スタジアムだね」って言ってくれるんです。そう言われると、こっちもついその気になって、「じゃあ行ってみようかな」って思っちゃいます。
松本:FRUITS ZIPPERのファンの人とメンバーは考え方が似ていると思う。みんなおだて上手(笑)。






















