FRUITS ZIPPERの魅力はライブにこそある――“桁外れの野望=東京ドーム”を現実にするSUPER IDOLの姿

FRUITS ZIPPERが、8月2日、3日にさいたまスーパーアリーナ(以下、SSA)にて、『さいたまスーパーアリーナ25周年 FRUITS ZIPPER 3rd ANNIVERSARY 超超超めでたいライブ -さん-』を開催した。
今年6月に開催したグループのデビュー3周年記念公演『FRUITS ZIPPER 3rd ANNIVERSARY 超めでたいライブ -さん-』に続く今回のライブは、グループだけでなく、会場であるSSAの25周年をも祝うもので、会場全体を最大限に活用するレイアウトのスタジアムモードで開催。2日間でおよそ5万人を動員し、2日目には来年2月にグループ初となるドーム公演『FRUITS ZIPPER SPECIAL LIVE 2026』を東京ドームで開催することを発表した。本記事では、2日目の開演前にマスコミ向けに開かれた囲み取材と合わせて、同日のライブレポートを掲載する。
すでにアナウンスされていた通り、6月より療養している月足天音が、本公演では欠席となった。メンバーを代表して真中まなが「6人でのステージとなるんですが、6人で見せられる全力をお届けするので、ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと思います」と挨拶。手には、月足の“かわぬい”が持たれている。


櫻井優衣は初日にSSAに立ち、関係者やふるっぱー(ファンの呼称)など、多くの人に支えられていることを実感。仲川瑠夏はデビューライブが150人規模のライブハウス 恵比寿CreAtoで、SSAという会場は当時の目標にすら出なかったことを回想した。


10月からは初のアジアツアー『FRUITS ZIPPER 1st ASIA TOUR 2025』が台北、上海、ソウルで開催となる。多言語を使いこなし、現在は韓国語も勉強中だという早瀬ノエルは、デビュー当初から「原宿から世界へ」のコンセプトを掲げてきたFRUITS ZIPPERがアジアツアーを開催できることに喜びを感じながら、「いずれワールドツアーだったり、行ったことのない場所に行けたらいいなと思っているのと、海外の大きな音楽フェスに出られるように頑張りたいです」とコメントした。


FRUITS ZIPPERは新曲「ピポパポ」「ふるっぱーりー!」の2曲を、SSA公演の当日である2日より配信開始。ライブでは両曲を初披露している。真中は、FRUITS ZIPPERの新たな一面を見せられる楽曲であり、ライブでのアレンジも効きそうな、これからの夏フェスを盛り上げる2曲ということをアピールした。


今後の目標を聞かれ、松本かれんは「今年の年末に『紅白歌合戦』に出たいです」と宣言し、続けて鎮西寿々歌が「かれんが言ったことは最短の今年の予定なんですけど、その先々で『日本レコード大賞』の最優秀作品賞であったり、あとは東京ドームでの私たちの単独ライブをやりたいということ、そしてさらなる世界進出を通して、私たちが世界一、宇宙一のアイドルになりたいです」と力強く誓った。



ライブの見どころについて、真中はペンライトの無線制御機能を使って、座席に大きな「NOEL」といったメンバーの名前が形作られるのが初の試みであることに触れる。さらに、仲川がセットリストや演出面においてもメンバーが意見を出していることを紹介し、早瀬は初めて黒を基調とした衣装でかっこいい楽曲を踊れたこと、鎮西はメンバー一人ひとりにスポットを当てたダンスブレイクと“かわいいメドレー”を作ることで全体にメリハリが生まれ、「可愛さとかっこよさと大人っぽさと、いろんなFRUITS ZIPPERが3周年の集大成として、胸を張ってみんなにお届けできたと思います」と自信たっぷりに述べていた。
























