リアルピース ソロインタビュー Vol.2:かちょー「ずっと猫をかぶって生きてきた人生だった」 運と仲間を味方に進む道

リアルピース・かちょー、1万字インタビュー

かずぅと話した時に「この人とならやれる」という直感があった

――実際、どういうイメージを持って加入したんですか? 役者としての経験値をリアルピースに持ち込めるかなと考えたり?

かちょー:いや、リアルピースはそういう感じではなく、「自分のままでいてほしい」という方向だったんですよね。その頃、私生活に和の物を取り入れたり、着物を買って自分で着たりしていたので、「動画に着物を着て出てきて、和の人間みたいな感じいいじゃん」とか、かずぅと話してて。そういう始まりだったので、最初からちゃんと自分を出せる場所という印象がありました。今でも、イベントで和服を着る時は僕が全員の分を着付けています。

――「こういうキャラで」というより、自分の好きなものややりたいことがあったら持ち込んでいいよ、くらいの温度感?

かちょー:まさにそうですね。やっぱり自分たちで作っているものなので、そういうところが芸能界とちょっと違って。芸能界の時のように「こういうふうにしていないとダメ」みたいな空気が全然なかったんです。だから、変に気合を入れて「ここで自分がしっかりしてやっていかなきゃ」という感覚もなかった。

――役者とは全然違う場所だなと。

かちょー:全然違いました。たまにステージでアクションやお芝居を取り入れる時があるので、そういう時に役者の経験が活きたくらいですね。

――そもそも、「日本一になる」という話を聞いた時の第一印象はどうだったんですか?

かちょー:たしかに、傍から見たら不思議だと思うんですよ。役者の仕事も一応あったなかで、不安定な誘いにどうして乗ったのかって。でも、かずぅと話した時に「この人とならやれる」という直感があったんですよね。たぶん他のメンバーもそうだと思うけど、直感としか言えない何かが。

――なるほど。

かちょー:「日本一」という目標に対しても、やるからにはそのくらい行きたいと思いつつ、たぶん熱量はかずぅとかなり違っていて。僕の考える日本一は漠然としたものだけど、かずぅの見てる日本一は本当に現実的なものだったんですよ。そういう人だったからこそやってみようと思えたのかもしれない。そこから、一緒に活動していくなかで、熱量の差もどんどん縮まっていったように思います。

――「歴史の教科書に載るような人間になりたい」という目標を掲げていますが、その目標はどこから?

かちょー:リアルピースが5人揃った段階で、自分の芯がないと絶対にブレるから、それぞれ目標を考えようということになったんです。日本一になるのはあくまでもリアルピースの目標で、その先に自分の目標を持っていないと、ただ人に言われてやっているだけになってしまうから。日本一になった先に何か目標がないとダメだということで、自分の夢はなんだろうと思った時に――最初に話したように、昔から歴史の教科書や偉人の伝記が好きだったので、自分が死んでからも歴史の教科書に乗るような人になれたらいいなと思って考えました。

――かつてはなかなかやる気が出ない期間もあったわけですが、リアルピースに入ってから、メンタル面で変化したことはありますか。

かちょー:そもそも店長と出会った段階でやる気の火が付き始めていたので、リアルピースに入ってからも、自分の知らない世界だからこそガムシャラにやっていこうという気持ちでした。そこからは、かずぅが店長的な存在になったというか……かずぅの思想として、周りのものに左右されるんじゃなく自分に向き合うというところがあるので。そういう点では「確かにそうだな」と思って自分と向き合うようになりました。考え方自体は、影響を受けてかなり変わったと思います。

小さな世界を見ていた少年がYouTubeという広い世界に

――歌ったり踊ったりするのは苦手だったとおっしゃっていましたけど、そのあたりは克服できました?

かちょー:いや、克服はまだできてないです(笑)。とにかく、今の自分にできるものを、出せるだけ出している感じですね。

――と言いつつ、東京ガーデンシアターでのライブも成功させていて。ステージに対してはどんな気持ちで臨んでいるんですか。

かちょー:そこは、歌やダンスが好きになったからというより、人前に立って何かをするのが好きだから、というのがモチベーションになっていますね。それこそ小さい頃は目立つのが嫌いだったし、人前が怖くて、ステージなんて立ちたくないと思っていたんですけど。役者を始めて、舞台をやった時にすごく楽しかったんですよね。それで、実は人前で何かをするのが好きなタイプだったんだなと気づいた。だから、別にライブ以外でも、たとえば配信やテレビも含めて、みんなの前に出て何かしているのが単純に好きなんだと思います。

――子どもの頃のお話から考えると、かなり大きな変化ですね。子どもの頃から考えて、今リアルピースのメンバーとしてYouTuber兼アイドルをやっている自分に対してどう感じますか?

かちょー:いや、子どもの頃からしたら、全っ然考えられない存在ですね(笑)。だって、将来は地元で公務員をしているくらいのイメージでしたから。警察官になりたいという夢も小学生の時に『踊る大捜査線』を観てやりたいと思っただけで、もともとは病院の清掃員になりたいと思っていたんですよ。小さい頃は病院通いをしていたので、待合室でずっと掃除してくれている人を見て、「僕は将来あの仕事をしたい」と言っていたらしいです。

――それくらい小さな世界を見ていた少年が、ここまで広い世界に飛びだしてきたんですね。

かちょー:本当に。いつのまにかそうなっていましたね(笑)。

――絢亮少年が今のかちょーさんの姿を見たら、何て言うと思います?

かちょー:ええ、言葉が出ないんじゃないですか? ぽかーんとしてると思います。言うとしたら「え、これになるの?」って、イヤがると思う(笑)。当時の自分は、人前に立つことが好きじゃないので。

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