稲垣吾郎が語るSMAPと90年代音楽シーン 「“はだかの王様”だったんで、僕ら」――『THE TRAD』で回顧するあの時代 

 音楽番組も『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)や『うたばん』(TBS系)を筆頭に、ライブパフォーマンスと同じくらいトーク部分も重視される作りに。アーティストのキャラクターにもスポットライトが当たる、そんな空気感だったことを踏まえて、「(シャ乱Qと)毎週一緒に『Mステ』(ミュージックステーション/テレビ朝日系)に出てたもん」と、稲垣は当時を思い返す。

 そうした背景を踏まえて、意外にも2位だった曲として流れたのが「はだかの王様 〜シブトクつよく〜」だ。「いま聴くとカッコいいですね」と語る稲垣。「これは2位なんだね!? あんまり意識してなかったけど」というリアクションを見せた。SMAPといえば、デビュー曲「Can't Stop!! -LOVING-」がCHAGE&ASKAの「SAY YES」に阻まれ、1位になれなかったことは有名な話。しかしこの時期になると、そこまで順位にとらわれてはいなかったというのだ。そんな当時のことを「ちょうど売れ始めたって言い方は変ですけど……まあ、要は“はだかの王様”だったんで、僕ら」と、ジョークで笑いを誘うのも稲垣らしいところ。

 ちなみに、「はだかの王様 〜シブトクつよく〜」の前作である20枚目のシングル曲「胸さわぎを頼むよ」も、実は最高位は2位だったことが明かされる。そして、この2作品の1位を阻止していたのが、スピッツの「チェリー」「空も飛べるはず」と、こちらも今でも歌い継がれる名曲とあって、90年代の豊作っぷりにあらためて舌を巻かずにはいられない。

 そんな驚きや再発見に満ちた“2位”トークに、「うれしい。やっぱり91年デビューの僕としては、そこをまた若い方々に伝えてもらえるというのは」と声を弾ませた稲垣。“アイドル冬の時代”とも呼ばれたタイミングにデビューし、まさに90年代の音楽シーンを駆け抜けたSMAPは、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)をはじめ、バラエティの笑いと音楽の感動をあわせて届けてきた。時代がそうさせた側面もあるが、一方で、彼ら自身の活動がその流れを作っていった部分も大きいように思う。本書には、SMAPはやはり「もっている」と思わせる結論も記されていたので、それはぜひページをめくって確かめてほしい。

 盛り上がったトークを踏まえて、「今度ミラッキさんにSMAP特集をしてほしいです」というアシスタントの山本里菜からのパスも。「いいんですか? やりましょう、ぜひお願いします!」と熱く応えるミラッキに、「面白いんじゃないですか?」と快諾しつつも、「茶々入れますよ、僕。横から。僕は言っていいでしょ、ある程度は(笑)」と付け加える稲垣。そのやりとりにも、期待が高まる。

 香取慎吾が1月4日に出演した『三ツ星☆MAP』(テレビ東京系)でも、さまざまなSMAP楽曲が流れ、あらためて彼らの名曲の多さを思い出した視聴者も多かったはずだ。テレビ、ラジオ、そして書籍で――。次はどこでSMAPの名曲たちとバッタリ再会できるのか。2026年は、そんな楽しみが漂う1年になりそうだ。

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