JO1はアウェイの現場もホームに変える デビュー当初からの積み重ねで得た“逆境”での強さ

 JO1が、1月17日に開催される音楽フェス『GMO SONIC 2026』に出演する。『GMO SONIC』は、2023年にスタートした国内外のダンスミュージックシーンを牽引するアーティストやDJたちが登場する、日本発の大型音楽イベント。JO1は、2023年から4年連続での出演となる(2025年は、與那城奨、河野純喜、川西拓実の3名で出演)。

JO1|'Speed of Light〜SuperCali’ - 230129 GMO SONIC 2023

 本フェスでの過去3年のパフォーマンスの一部はYouTubeで公開されており、JO1の“アウェイでの強さ”が窺える。2023年と2024年は筆者も実際に現地でパフォーマンスを観たが、時間とともに会場をJO1色に染めていく姿が圧巻だった。『GMO SONIC』は、音楽フェスの中でもダンスミュージックに特化したフェスということもあり、海外DJが多数出演するため、ダンス&ボーカルグループにとってはいわばアウェイな環境とも言える。そんな場所であっても、なぜJO1は強さを発揮することができるのか。そこには、彼らの圧倒的なステージ経験とメンバーのマインドが関係しているように思える。

JO1 | 'Fairytale' - 2023 JO1 'BEYOND THE DARK:RISE in KYOCERA DOME OSAKA'

 JO1がデビューしたのは、コロナ禍真っ只中の2020年。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』(TBS系/GYAO!)をきっかけに結成されたJO1は、グローバルボーイズグループとして世界で活躍することを目標に掲げていたが、同年1月から2月に行われたファンミーテンング後は、コロナ禍の影響でライブやイベントは軒並み無観客およびオンラインでの開催が主となった。しかし、その間に彼らは力をつけ、大型音楽番組への出演や初の有観客ライブなどを経て、2022年には『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)へ初出場を果たし、その翌年に京セラドーム大阪で初の単独ドーム公演『2023 JO1 2ND ARENA LIVE TOUR 'BEYOND THE DARK:RISE in KYOCERA DOME OSAKA’』を開催した。

[KCON GERMANY 2024] JO1 - LALALALA (原曲: Stray Kids) | Mnet

 そんな彼らの対応力が変わったのは、2024年が一つの転換期であるように感じる。リーダーの與那城が「アウェイ(ファン以外の観客の前)での戦い方を学びました」(※1)と振り返ったこの年、JO1は『SUMMER SONIC 2024』や『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA』といった国内の大型フェスに参加。さらには、香港での『KCON HONG KONG 2024』や、ドイツで開催された『KCON GERMANY 2024』など海外でのパフォーマンスも積極的に行い、JO1の知名度を拡大していった。ライブが画面越しだったコロナ禍でパフォーマンスのスキルを上げ、フェスや海外公演での盛り上げ方を学び、JO1らしい見せ方を学んでいった彼ら。地道な努力と豊富な経験は裏切ることなく、ファンの輪が広がるきっかけとなったと言えるだろう。

JO1 THE MOVIE『未完成』-Bon Voyage- 本予告【7月4日(金)ROADSHOW】

 JO1のマインドに関して與那城は、2025年7月に公開されたドキュメンタリー映画『JO1 THE MOVIE「未完成」-Bon Voyage-』にて「JO1っておもしろくて。ホームよりアウェイのほうが闘争心が燃えるし、厳しい環境のほうがみんな強くなる」と語っていた。また、與那城が川尻蓮とともに出演した同年10月24日放送の『START LINE』(J-WAVE)では、12月にアメリカで開催された『2025 iHeartRadio Jingle Ball Tour』への初出演に向けて「『俺らのこと知らない? じゃあ、ここでちょっと盛り上げようぜ!』と逆境の中ですごく燃え上がれるのがJO1の強みです」と説明した。

 彼らの強みが発揮されたのは、同年8月にマカオで開催された国際音楽アワード『2025 TME live International Music Awards』だと思う。アワード終了後、SNSでJO1がパフォーマンスを重ねるごとに会場のボルテージが上がっていったという投稿が多く見られ、彼らが“アウェイ”を“ホーム”へと変えたことが伝わってきた。負けず嫌いなメンバーが多く、熱量の高さや一体感がファンの間で「部活のようだ」と表現されることもあるJO1。不安やプレッシャーを感じてしまうであろうアウェイの場は、もしかしたら彼らにとってはむしろチャンスなのかもしれない。

 コロナ禍での逆境からスタートしたJO1の物語。彼らは、観客が目の前にいるのが当たり前ではないことを知っている。自分たちのことを知らなくても、ステージに立てる喜びと感謝を忘れず、目の前の人へ向けて全力でパフォーマンスすることが使命だと感じているのだろう。1月17日に開催される『GMO SONIC 2026』に出演するダンス&ボーカルグループはJO1と新しい学校のリーダーズの2組のみ。彼らのジャンルに詳しくない観客も多くなるはずだ。しかし、そんな環境でも強みを最大限に活かし、会場をホームに変えてしまうほどの熱いパフォーマンスを期待したい。

※1:https://forbesjapan.com/articles/detail/76182

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