JO1、結成6周年に振り返る激動の1年 夢の達成とさらなる飛躍の可能性ーー歩みを止めずに挑戦する姿

 JO1が、12月11日で結成6周年を迎えた。デビュー5周年のメモリアルイヤーとなった2025年は、初めてのワールドツアー、初めての東京ドーム単独公演と挑戦の多い年だった。そんなJO1の1年を振り返っていく。

 フィジカル作品としては、4月2日にデビュー5周年を記念したベストアルバム『BE CLASSIC』、10月22日にシングル『Handz In My Pocket』をリリースした。ベストアルバム『BE CLASSIC』は、ファン投票により収録曲が選ばれた。1位を獲得した「飛べるから」は、リリース当時に活動休止をしていた金城碧海もボーカルに参加し、新たなバージョンとしてJAM(JO1のファンネーム)に届けられた。さらに、デビュー曲「無限大(INFINITY)」をロックアレンジした「無限大(INFINITY) 2025」や、メンバー全員が作詞に参加したファンソング「Bon Voyage」も収録され、まさにJO1の5年間の歴史が詰まった作品となった。

JO1 | 'BE CLASSIC' Official MV

 そういった思い出の楽曲が選ばれたなかでも、ベストアルバム表題曲「BE CLASSIC」は、JO1に大きな可能性を生んだ楽曲と言っても過言ではないだろう。ベートーヴェンの「交響曲第5番」ハ短調、通称「運命」をサンプリングした本楽曲は、3月24日にMVが公開されると、1週間という自身最速記録となる再生回数1000万回を突破。アメリカのラジオチャート『Mediabase Top 40 Radio Airplay Chart』にて日本のボーイズグループとして初めて100位以内にランクインし、4月28日には「BE CLASSIC (English ver.)」がサプライズ配信された。その後は、音楽番組や単独ライブではもちろん、アメリカ・ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われた『Japanese Heritage Night』をはじめ、『KCON JAPAN 2025』、『SUMMER SONIC 2025』、香港での『2025 MAMA AWARDS』といった多くのアーティストが出演するステージでもパフォーマンス。記念すべき5周年イヤーをともに駆け抜けた思い出深い楽曲となり、これからのJO1にとっても支えになるだろう。

[JO1 BEHIND] JO1 WORLD TOUR JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE’ IN BEIJING & SEOUL

 また、この1年は海外進出が一気に加速した年でもあった。JO1初となるワールドツアー『JO1 WORLD TOUR JO1DER SHOW 2025 'WHEREVER WE ARE'』が2月15日の台北公演からスタート。以降はバンコク、ロサンゼルス、ニューヨーク、北京、ソウルを巡り、全6都市8公演で世界中のJAMにパフォーマンスを届けた。なかでも、ニューヨーク公演とロサンゼルス公演のチケットは即完売。ニューヨークでは追加公演が開催された。彼らにとって大きな経験と自信を手に入れた一方で、佐藤景瑚が「世界で活躍するために身につけなければいけないことがまだまだあるとも感じました」(※1)と語るように、今後の課題も見つかったようだ。3月には、ハリウッドで行われた『iHeartRadio Music Awards 2025』のレッドカーペットイベントに日本アーティストとして初めて登場。12月にはアメリカ最大の年末音楽フェス『2025 iHeartRadio Jingle Ball Tour』のダラス公演とロサンゼルス公演に出演し、さらにApple Music 1で世界同時生配信されるラジオ番組『Holiday Radio Takeover Hour』にも日本アーティストとして初出演した。これまで北米での活動が多くなかった日本のグループの先駆け的な存在として、JO1は確かな爪痕を残したに違いない。

JO1 | 'BE CLASSIC' - JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE’ IN TOKYO DOME

 そして忘れてはならないのが、4月20日、21日に開催されたJO1初の東京ドーム単独公演『JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE’ IN TOKYO DOME』だろう。2日間で約10万人を動員したこの公演では、火花、炎や水といった演出をふんだんに使用。ユニット曲やバックバンド編成で個性を見せつつも、やはりメンバー全員での群舞は圧巻だった。YouTubeで公開されている「BE CLASSIC」のライブ映像からは、いかにこのライブが壮大で熱いものだったかが伝わってくる。JO1とJAMで一緒にたどり着いた夢の東京ドームで過ごした時間は、それぞれの胸の中で永遠に輝き続けるのだろう。

JO1 THE MOVIE『未完成』-Bon Voyage- 本予告【7月4日(金)ROADSHOW】

 その他にも、メンバーセルフYouTube企画「PLANJ」にて公開された楽曲のデジタル配信、ドキュメンタリー映画『JO1 THE MOVIE『未完成』-Bon Voyage-』の公開、デビュー5周年を記念したイベント『JO1 5th Anniversary 〜祭り〜』の開催、ドラマや映画への出演やアンバサダー就任など、グループとしても個人としても大活躍の一年だった。

 デビュー5周年目のJO1を振り返ると、これまで“Go to the TOP”を目指してひたすら走り続けてきた彼らの転換期だったように感じる。海外進出を本格化させ、夢だったワールドツアーと東京ドーム公演を叶えながらも、きっと悔しさを感じる場面もあったはずだ。それでも、そんな喜びや苦しみもすべてステージで昇華させるのがJO1なのだと思う。2026年からは10人体制での活動になるが、豆原一成が「もっと上に行くぞ!」(※2)と言っていたように、彼らの挑戦は終わらない。歩みを止めず、これからも世界に挑み続けていく彼らのことをずっと見守り続けていきたい。

※1:https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/40879?page=5
※2:https://www.thefirsttimes.jp/report/0000706148/

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