flumpool「人生の最後に思い出すかもしれない」 冬のBillboard Liveで描いた温かくも儚い時間

アンコールでは、夜景とともに「明日キミが泣かないように」を披露
「最後にちょっと明るい曲で、手拍子なんかで盛り上がりませんか?」と山村は呼び掛けて、「星空サイクリング」を披露。軽やかなステップを踏みつつステージを歩き回り、笑顔で歌った。「もっと、もっと!」と山村はリアクションを求める手招きをして、クラップだけでなく全身を揺らして楽しむ観客に、「ありがとう!」と感謝した。ラストは「『ありがとう』くらいじゃ伝えきれない気持ちを」を、跳ねるリズムに乗せて心地好さそうに歌い奏でていくメンバーたち。照明は終盤で緑と赤と白のクリスマスカラーに切り替わって明滅し、華やいだムードの中で本編を終えた。
アンコールでは、1階からメンバーが登場。「すっごく楽しめました、僕ら。皆さん、どうでしたか?」と山村が興奮した様子で尋ねると、大きな拍手が返ってきた。「名残惜しいですけども、最後の曲です」と話し始め、「ずっと続けばいいなって。この瞬間が終わってほしくない、と思いながら終わるのが幸せ」という言葉には、山村の“終わりの美学”を感じさせた。「来年も苦しいこと、我慢しなきゃいけないことが、大人になるとあると思うけど。支えが欲しい時は、形はないけど皆さんの心にこの曲が響いたらいいなと思います」と語り、「今年最後の曲に選びました、聴いてください。『明日キミが泣かないように』」とタイトルコール。

ピアノとヴァイオリンで曲が幕開けると、ステージ背後のカーテンが左右に開いていき、クリスマスイルミネーションに彩られた夜景が出現。人肌の温もりを感じさせる声色、一音一音が粒立って聴こえる演奏、それらが混ざり合っていく華やかなアンサンブルにときめき、感情が昂っていく。山村の「どうもありがとうございました!」という挨拶を合図に掻き回しを鳴り響かせた後、音を止めると場内は大拍手。6人は揃ってお辞儀をし、代表して山村が「皆さん、本当にありがとうございました。温かい気持ちをいただけました!」と挨拶した。
最後に山村は、2026年1月21日、自身の誕生日当日に開催するflumpoolオフィシャルファンクラブ「INTERROBANG」会員限定ライブ『Just Beat Happy – Turn the AGE ➤ PAGE –』について触れ、「40歳のバースデーが近付くと、切ない気持ちも……(笑)。ぜひ、皆さん遊びに来てください」と再会を呼び掛けた。さらには「20周年に向けて楽しい企画を考えて、夢も追いかけたいと思っています。また来年もよろしくお願いします。また会いましょう!」と挨拶。ハッピーな雰囲気の中でライブは幕を閉じた。
Billboard Liveならではの近い距離感で、flumpoolの音楽を直に受け取った観客の心の中には、温かな光景が一生の記憶として残ったのではないだろうか。 「スノウゴースト」で歌われているように、それは儚い一瞬だが永遠であり、〈消えたあとも残る〉に違いない。
■セットリスト
『ROOF PLAN 』〜Snowy Nights Session〜 with Yuji Sugimoto & Shohei Yoshida
12月6日 2ndステージ@Billboard Live TOKYO
セットリストプレイリスト:https://a-sketch-inc.lnk.to/flumpool_billboard2025
01. 見つめていたい
02. two of us
03. Love's Ebb and Flow
04. 星に願いを
05. Snowy Nights Serenade〜心までも繋ぎたい〜
06. 君に恋したあの日から
07. スノウゴースト
08. 星空サイクリング
09. 『ありがとう』くらいじゃ伝えきれない気持ちを
EN01. 明日キミが泣かないように























