岸優太、天真爛漫な素の姿と攻めの音楽表現 Number_iの“ギャップ”を代表する一年に?

2025年も残りわずか。今年も目覚ましい活躍を遂げたNumber_iの活動をメンバーごとに振り返ってみたい。今回は岸優太をピックアップする。
Number_iの2025年最初のトピックは、1月に新曲「GOD_i」が配信リリースされたことだった。同曲は5月に発売された2ndシングルの表題曲でもあり、平野紫耀による「BON」、神宮寺勇太による「INZM」に続き、岸がプロデュースした作品である。壮大で神秘的なムードを帯びたトラック、“自分自身を信じる”という深いテーマを内包した歌詞が、これまでのNumber_iの楽曲とはまた異なる空気をまとい、グループの2年目のスタートに相応しい存在感を放っていた。Billboard JAPANの2025年上半期チャートでは、「GOD_i」が急上昇ソングチャート「JAPAN Hot Shot Songs」首位を獲得(※1)。岸を中心に作り上げた作品が、多くの人に届いた証だろう。
9月22日には、2ndフルアルバム『No.Ⅱ』がリリースされた。今作にもメンバーごとのソロ楽曲が収録されており、岸の「KC Vibes」は彼自身が作編曲を手がけた楽曲だ。前作アルバム『No.Ⅰ』収録のソロ曲「Recipe」での穏やかな雰囲気から一転し、「KC Vibes」では緊張感のあるトラックの上で岸のボーカルが畳みかけるように響く。普段の天真爛漫なキャラクターからは想像できない攻めの姿勢が、あらためて彼の奥深さ、そして“アーティスト”としての凄みを際立たせていた。
音楽面以外でも、活動の場を大きく広げた。昨年10月には「ヒビケアパッド」の新イメージキャラクターに就任。今年公開された新CMでもクールな演技を披露しているほか、WEBムービーではクッキー作りや折り紙に挑戦する、岸のイメージにも近しい和やかな姿を見せている。CM撮影時のエピソードによれば、セリフ一つひとつの声色やイントネーションを何パターンも試していたといい、何事にも全力投球な姿勢がここでも感じられた。(※2)。さらに、昨年は日本初となるワールド オブ ハイアット ジャパン・アンバサダーに就任したのに続いて、今年はバナナ・リパブリックのブランドアンバサダーも務め上げるなど、こうしたCMやアンバサダーでの活動を通して、多彩な表情を見せてくれた。
SNSにおいてはX(旧Twitter)を卒業したものの、Instagramでは変わらず自然体の投稿で楽しませてくれた。『No.Ⅱ』を携えた全国ツアー中の現在も、合間に撮影したと思われるユニークな動画の数々でファンの笑みを誘っている。ステージ上で見せる姿と素の親しみやすさのギャップも、彼の魅力のひとつである。
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今年は30歳という節目も迎えた岸。誕生日当日のSNSでは、昨年に続き平野と神宮寺がサプライズでお祝いする場面も見られ、そんなところからも彼の愛されぶりが伝わってきた。全力で駆け抜けた20代を経て迎えた30代。これからも彼は仲間とともに挑戦を重ねながら、新しい姿を見せてくれるのだろう。
音楽面でも、それ以外のフィールドでも躍進を遂げた2025年。何事にもひたむきに、細部までこだわって取り組む岸だからこそ、今後ももっと広い世界が待っているはず。2026年の岸の歩む道も楽しみだ。
※1:https://www.billboard-japan.com/special/detail/4854
※2:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000151670.html
























