「抱いてセニョリータ」はどうして“セニョリータ”? 作詞家zopp氏に聞く、山下智久ソロデビュー制作秘話

 11月22日に山下智久が『with MUSIC』(日本テレビ系)に出演する。来年芸能生活30周年を迎える山下の30年の歴史を振り返るとのこと。さらに、話題になったのが2006年にリリースした「抱いてセニョリータ」を19年ぶりに日本テレビで披露するというニュースだ。当時俳優としてもキャリアを伸ばし、どこかミステリアスでクールなイメージの山下がどこかキザで渋い「抱いてセニョリータ」でのソロデビューは話題となり、スタンドマイクのパフォーマンスも合わせて日本中で愛されるような楽曲になった。

 
 
 
 
 
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 リアルサウンドでは、山下と亀梨和也とのデュオ“修二と彰”名義での「青春アミーゴ」から続いて同曲の作詞を手がけた作詞家のzopp氏にインタビュー。なぜ“セニョリータ”だったのか、なぜ山下がこの曲を歌うことになったのか、そのすべてを聞いた。(編集部)

「青春アミーゴ」の延長としての「抱いてセニョリータ」

zopp
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――あらためて考えても、「抱いてセニョリータ」というタイトルはインパクト抜群ですよね。テーマはどのようにして決まったのでしょうか。

zopp:実は最初は全然違う歌詞を書いていたんです。でも、歌詞を書いている途中で山下くんと少しお話しをする機会があって、Bメロの最後のところ、〈もうやめにしてくれないか〉の〈くれないか〉の部分を〈セニョリータ〉にしたら面白いと思うんだよね、ということを言っていたんです。修二と彰名義の作品で僕が手がけた「青春アミーゴ」の「アミーゴ」もスペイン語だったし、「セニョリータ」もいいなと思ってでき上がりました。「青春アミーゴ」もちょっと浮世離れしたドラマチックなものでしたし、「抱いてセニョリータ」もその延長になるようなものを目指しました。

――「抱いてセニョリータ」の「抱いて」の部分も印象的です。

zopp:男性が女性に向けて〈抱いて〉と言う歌詞ってなかなかないですよね。設定としては、相手は年上の女性で、曲の主人公はうぶな男性のイメージです。でも、曲調は結構オラオラしているのでそのギャップがおもしろいかなと。

――山下さんが歌うことを前提に歌詞を書いたと思うのですが、“山下智久”というアイドルを重ねて書いたのでしょうか。

zopp:どちらかと言うと、「青春アミーゴ」の彰を投影しています。「青春アミーゴ」の中で彰は電話をして、路上で倒れていて、ちょっと情けない感じで、そのキャラクターを投影しました。だから、山下くんとは別人というか。

――曲の主人公とは別人である山下さんが「抱いてセニョリータ」歌っているところを見たとき、どのように感じましたか?

zopp:僕が思い描いていたイメージをちゃんと具現化してくれたなと思いました。山下くんって、強い自分を見せながらも、実は繊細なところがある人だと思うんです。そんな彼が革ジャンを着て歌っているというのは、ソロアイドルとして説得力がありました。

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