INIリレーインタビュー Vol.4:松田迅 「新幹線に乗ったよう」――駆け抜けた4年間、グループのために在りたい姿

今年デビュー4周年を迎えるINIによる初のドキュメンタリー映画『INI THE MOVIE「I Need I」』が10月31日に公開された。本作は、11人が『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』にて“国民プロデューサー”の投票によって選ばれてから現在までの道のりを貴重な映像とともにたどるという内容になっている。
グループ名の由来でもある「僕たち(I)があなた(I)と繋がっていく(Network)」にもあるとおり、INIはいつもMINI(INIファンの呼称)との繋がりを大切にしてきた。映画のタイトルには「お互いが必要な存在(Need)」となっていくという想いが込められており、INIとMINIとの絆を強く感じられる作品になっている。そこでリアルサウンドは、映画公開を記念してメンバーとMINI、そしてINIのメンバー同士の“繋がり”を感じられるリレーインタビューを企画。どんな時もファンとともに歩いてきたこれまでを振り返り、メンバーそれぞれがソロステージを作り上げた『LAPOSTA 2025 SHOW PRODUCE by MEMBERS』の思い出や最新シングル『THE WINTER MAGIC』に至るまでの4年を、一人ひとりにじっくり語ってもらった。
第4回となる今回は、松田迅が登場する。(編集部)

デビューからの日々は「新幹線に乗っているような感覚」

――グループ初のドキュメンタリー映画『INI THE MOVIE「I Need I」』が公開されます(取材は10月中旬)。今、どんな気持ちを抱いているかお聞かせください。
松田迅(以下、松田):本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。4年間の集大成でもありますし、いろいろな方に早く観てほしい気持ちがありますね。
――完成した映像を観て、松田さんはどの部分が特に印象に残りましたか?
松田:『LAPOSTA 2025 SHOW PRODUCED by MEMBERS』のソロステージのビハインドシーンも使われていたので、メンバーそれぞれが個人で思っていることにフォーカスを当てた映像を観られたのはすごく良かったなと思います。
――映画内でもインタビューを通じてこれまでの活動を振り返っていましたが、ご自身やグループについて何か気づいたことや感じたことはありますか?
松田:インタビューを通じて、「メンバーについて一言で表すなら」とか「MINIについてどう思うか」とか、自分の思いや考えを言語化する機会が多かったです。僕たちは一人ひとりがグループへの想いや考え方、言葉をしっかり持っているので、そこが映画を通じて見えてきて、おもしろいなと思いました。
――デビューしてから今日までの約4年間は、松田さんにとってどのような時間だったのでしょうか?
松田:4年間は本当にあっという間で、まるで新幹線に乗っているような感覚でした。いろいろなことがあったので、ジェットコースターに乗っているような4年間とも言えるかもしれないです(笑)。この4年でINIのメンバーそれぞれが(グループや自分について)考える時間が増えてきたなと思いますし、特に最近は「時間は限られているな」とものすごく感じていて。本当にあっという間に時間が過ぎてしまうので、一瞬一瞬を大切にしていかないといけないなと思っています。
感覚派の松田が「君がいたから」の歌詞を読んで感じたもの

――今回の映画は、“INIとMINIの繋がり”も大切なテーマになっていると感じました。デビュー以降の活動の中で、ファンの存在を最も感じた瞬間はいつですか?
松田:シングルを出す度にファンの皆さんがたくさん盛り上げてくれているのを感じます。MINIがINIの強みでもあると思っていて。音源をリリースするごとにすごく愛されているなというのは強く思いますね。
――今回の映画の主題歌「君がいたから」の作詞には、INIのメンバーが参加されています。歌詞をもらった際、どのように感じましたか?
松田:映画にふさわしい曲だなとすごく思いました。「こういうこと、あったな」って、これまでの情景を連想させてくれる歌詞だなと思いましたね。
――メンバーが作詞した歌詞を、レコーディングではどのように表現したのでしょうか。
松田:僕の気持ちとしては本当に……すごく深くいきました。
――「深く」とはどういう気持ちだったのでしょう?
松田:うーん……「深く」なんですよね。言語化が難しくて(笑)。
――(笑)。松田さんは歌詞の内容をかなり感覚的に捉えながらレコーディングに臨んだということですよね。
松田:そうですね。パフォーマンスや歌は、結構感覚でやるタイプです。本当は「こういうことを思い浮かべました」と考えて言おうかなと思ったんですが、それだとちょっと嘘になってしまうので。「深くいきました」と書いてください。お願いします(笑)。
――わかりました(笑)。今、INIがデビューした2021年当時と比べると、現在は国内外で多数のボーイズグループが活躍しています。そうした中で、INIだけが持つ強みはどこにあると思いますか?
松田:11人というのは、やっぱり大人数じゃないですか。大人数グループにしか出せない個性と、一人ひとり違った魅力があるというのは、僕たちらしいおもしろいポイントなのかなと思います。


















