櫻坂46、ドーム公演成功の先に立つべきステージとは? グループが示した“頂点”を超える未来への宣言

 こうした進化は数字にも表れている。シングルの売上は順調に右肩上がりを描き、最新シングルにあたる12thシングル『Make or Break』はBillboard JAPANの週間シングルセールスチャート「Top Singles Sales」で初週約54万枚を記録(※1)。楽曲の方向性はこの数年でポップスや歌謡曲調まで拡張し、櫻坂46の音楽は予測不可能であり続けることをさらなる強みにしている。ファンは「次にどんな曲が届くのか」を心待ちにし、常に新しい櫻坂46を楽しみに待つという状態が生まれている。ライブの動員とCDセールス、その両輪が確実に噛み合い、櫻坂46はこの夏ひとつの頂点に到達した。

 その熱と信頼を背景に、新たな解禁情報として、13枚目シングルの発売と、2026年4月に開催される5周年を記念したアニバーサリーライブが発表された。10月29日に発売される新曲は、『5th TOUR 2025 “Addiction”』の熱量を未来へ接続する最初のリリースであり、回帰か挑戦か、その全貌はまだ見えない。だが、常に予測不可能であることこそが今の櫻坂46の魅力であり、ファンにとって最大の期待である。そして5周年ライブは、過去の回顧ではなく“未来を宣言する舞台”となるのではないだろうか。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

SAKURAZAKA46/櫻坂46(@sakurazaka46_info_official)がシェアした投稿

 その決意は、京セラドーム大阪のラストナンバー「櫻坂の詩」でのキャプテン・松田里奈の言葉にも象徴されていた。「ドームにも立てたし、満開の桜を見ることもできたし、櫻坂らしさを見つけることができました」と振り返りながら、「このメンバーとなら、Buddiesとなら、何だってできるんだって私たちは思っています」「一緒にまだ見たことない景色を見に行きましょう」と呼びかけたその姿は、グループの確かな意思を示していた。5周年という節目はゴールではなく、新たな扉を開く出発点。松田の言葉はその宣言にほかならない。

 『5th TOUR 2025 “Addiction”』の成功は、演出や戦略の巧みさだけでは語り尽くせない。そこにあったのは、メンバー一人ひとりの表現力と、観客との一体感だった。観客は受け手にとどまらず、物語をともに紡ぐ存在となり、その共鳴が26万人動員という規模へと発展させたのだ。だからこそ、ドーム公演は到達点ではなく、進化の過程の通過点に過ぎない。次なる13thシングル、そして5周年記念ライブ。そこに待つのは終わらない上昇の先を描く新たな物語である。

※1:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/151023/2

櫻坂46 松田里奈こそ“キャプテン”のあるべき姿だーー仲間とBuddiesを照らす信頼と挑戦のリーダーシップ

櫻坂46が8月23日、24日にライブツアー『5th TOUR 2025 “Addiction”』のツアーファイナルとして京セラド…

ライブ規模ランキングTOP30(2025年7月):King & Prince、櫻坂46、なにわ男子、timelesz、小田和正ら上位に

リアルサウンドのオリジナルコンテンツ「ライブ規模ランキングTOP30」2025年7月分を公開。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる