SixTONES、今年のフェス出演はこれまでと一味違う? サブスク解禁の好循環で拡大するファンの規模
8月16日、SixTONESが『SUMMER SONIC 2025』(以下、『サマソニ』)に出演する。
SixTONESにとって、今回が初出演となる『サマソニ』。これまでにも彼らは『ごぶごぶフェスティバル2024』、『Talking Rock! FES.2024』、『COUNTDOWN JAPAN 24/25』といった、幅広い客層が集まる音楽フェスやイベントへの出演を叶えてきた。直近では、8月10日にさいたまスーパーアリーナにて開催された『CANNONBALL 2025』にも出演。自分たちのステージはもちろん、その後に控えていたマキシマム ザ ホルモンのステージにも登場し、マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)がSixTONESに楽曲提供した「恋のバタリアン」、さらにはマキシマム ザ ホルモンの「恋のメガラバ」をコラボパフォーマンスして会場を盛り上げた。
フェスへの積極的な出演を果たしているSixTONESだが、今年は昨年までのフェス出演時とは大きく違う点がある。それは、彼らの楽曲がサブスク解禁されていることだ。
SixTONESは今年5月17日に、過去のリリース作品からシングル表題曲をはじめとした全66曲のサブスク&ダウンロード配信を解禁した。それ以前は、フェスで彼らに出会った人が楽曲を聴こうとすると、CDを新たに購入するか、YouTubeで公開されている動画を視聴するしか方法がなかった。音楽配信サービスを通して楽曲に触れられるようになった今は、鑑賞後に気になった楽曲をチェックすることも、もしくはステージを観る前に予習をすることも、より手軽にできるようになったと言える。特に、多彩なジャンルのアーティストが集う音楽フェスとなると、SixTONESのパフォーマンスを初めて観る人も少なくないだろう。つまり、フェスをきっかけに彼らに興味を持った人がすぐに楽曲に辿り着き、そこからさらに彼らの魅力を深掘りできるという好循環が生まれているのだ。
一部未解禁曲もあるが、SixTONESがフェスで披露する楽曲の多くは各配信サービスで聴くことができる。直近で登場した『CANNONBALL 2025』でのセットリストを参考に見てみたい。
たとえば、1曲目の「こっから」は、これまでにグループが出演したフェスでもオープニングを多く務めてきた楽曲だ。サブスク解禁以降、SixTONESの公式X(旧Twitter)では「ストスト WEEKLY BEスト10」と題したウィークリー再生数ランキングが毎週発表されているが、「こっから」は今年リリースの「バリア」や「BOYZ」といった楽曲と並んで常に上位をキープしており、その人気ぶりが窺える。劣等感をバネにして突き進むような熱いリリックを6人がラップで繋いでいくのが圧巻で、聴く人の心を高鳴らせるHIPHOPチューンだ。
昨年、SixTONESがフェスへ積極的に出演し始めたタイミングでリリースされた「GONG」も、高い頻度で披露されてきた。疾走感のあるロックナンバーであり、6人の力強いボーカルからは、歌詞にもある通り、絶望的な状況でも自身を奮い立たせていくような勇ましさが感じられる。ライブでは観客へクラップやジャンプを煽る場面も見られ、音に身をゆだねて楽しむことができるだろう。
『CANNONBALL 2025』では、7月6日に配信リリースされた最新曲「Stargaze」も披露された。同曲は野田洋次郎(RADWIMPS)が手掛けており、『高校生クイズ2025』(日本テレビ系)の応援ソングでもある。確信のない“未来”を見つめながら、輝いている“今”を歌うサビの6人のハーモニーが美しい。彼らの歌声をしっかりと聴かせる楽曲である。
2ndアルバム『CITY』の収録曲である「WHIP THAT」も、フェスのセットリストに加わることの多い楽曲だ。これまで単独ライブでも会場を揺らしてきたパーティーチューンで、彼らの熱を感じられると同時に、初めてパフォーマンスを見届ける人も一緒になって盛り上がれるだろう。
サブスク解禁と、新たな出会いの場にもなり得る音楽フェスへの積極的な出演によって、SixTONESの音楽は今後さらに広がっていくように思う。今回の『サマソニ』もまた、彼らの魅力が多くの人に伝わるステージになるはずだ。






















