『Golden SixTONES』の面白さは放送外にもある？　メンバー愛が詰まったSNS投稿に集まる注目

文＝柚月裕実

　4月からスタートしたSixTONESの地上波初の冠番組『Golden SixTONES』（日本テレビ系）。初回放送のゲストの明石家さんまを皮切りに毎回豪華ゲストが登場し、SixTONESとともに日曜日の夜を笑いで彩っている。

　番組では、円陣の真ん中に落下物が何かを当てる動体視力ゲーム「動体球児」に始まり、サドルの穴に木琴のバチが入るか入らないかなど、2つのモノのサイズを目利きする「サイズの晩餐」と、一味変わったクイズが目玉の一つ。メンバーやゲスト陣の回答はもちろん、お題そのものの捻り具合など、これまでのバラエティ番組よりさらに深い面白さがある。

　そこへSixTONESの本気の取り組みと彼らならではのノリ、そして笑いに溢れるトークが重なり、ゲスト陣も彼らの熱量に突き動かされるようにして一緒になって楽しんでいる様子だ。そんな番組の面白さをさらに盛り立てているのが、番組公式SNSの存在だと思う。

　番組スタートを控えた3月10日には、X（旧Twitter）でメンバー6人が揃って登場する映像が投稿され、番組のハッシュタグを決める会議を開催した（※1）。メンバーが相談し、ハッシュタグは「#GOスト」に決定。SixTONESにとって初の地上波冠番組が始まるタイミングで、メンバー自らが決めたハッシュタグと、その様子をファンに向けて発信する企画には、ファンとしても番組への思いがさらに深まる投稿となったのではないだろうか。

　毎週の放送前には「#GOスト チラ見せ」、「#GOスト 見どころ」と題して様々な場面写真が投稿されているのだが、“ひと癖アリ”な写真が多いのも特徴だ。「どうしてこうなった！？」とメンバーの姿や表情に笑い、ツッコミを入れずにはいられない写真に始まり、「一体何が！？」と一目見ただけで強烈なインパクトをもたらす写真など、興味をそそられるものが多い。見ずにはいられないというほどに、写真一枚で爪痕を残す。また、放送後にはTVerでの配信の告知投稿も行われているのだが、そのサムネイルからも彼らの声が聞こえてきそうなほどの臨場感が伝わってくる。

　総じてメンバーの笑顔も印象的で、彼らの声が脳内で再生されたり、今にも動き出したりしそうなほど躍動感に溢れる写真が特徴だ。他の番組と比較しても、ここまで引っ掛かりのある写真が投稿されるのは珍しいのではないだろうか。

　場面写真ですら興味をそそられるのだが、動画となるとより気持ちが高まるのが『Golden SixTONES』SNSの面白いところ。直近で言えば、7月13日放送回に小泉孝太郎がゲスト出演した際の予告動画（※2）では、松村北斗が「孝太郎さんの家のものおかしいわ、サイズが」というコメントから、海苔の佃煮の空き瓶にピンポン玉が入るかどうかを問う映像へ。小泉が「いい問題！」という独特なコメントに膝から崩れるメンバー。タンバリンにおもちゃの鉄道模型が入るかの問題に続いて、「動体球児」のパートでジェシー、松村、京本大我が「キャプテン・アメリカ！」と声を揃えて回答すると、森本慎太郎が「やあトニー！」と体を弾ませる。最後は進行を務める田中樹以外のジェシー、松村、京本、森本、髙地優吾の5人が小泉を担ぐ姿と、たった30秒の動画にいくつものフックとなるポイントが組み込まれているのだ。

　さらに毎度1分30秒ほどにまとめられる番組ハイライトでは、放送中に気になった場面がたくさん詰め込まれている。前述の7月13日の放送回の投稿（※3）では、ひときわ悲鳴があがった松村が京本の手にキスをした場面から始まっている。まさにハイライトであり、その編集のセンスにも唸ってしまう。

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